32オートのスライドストップ

銃 射撃
11 /13 2017
・・・と、話の前に、コメントや拍手を沢山頂きありがとうございます!不本意なサイト移設でモヤモヤしておりましたので、励みになります。

コメントの内容は全て読ませて頂いておりますが、返信については時間の関係で全てには至らないと思います。どうかご了承ください。頻繁なブログ更新という形で、返信に代えさせて頂きます。古いサイトの記事移設に関するリクエストなど、直接の返信はできなくても今後の参考に致しますので、遠慮なくご投稿ください。拍手もバンバン押してください(笑)。


では本題・・・
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真ん中は最近購入したコルト32オート(モデル1903)、左はフランスのユニック モデル17、右はベレッタ モデル1935です。今回の話のネタは32オートで、両脇はその比較用です。

さて、その32オートを先日初めて撃ったのですが、記念すべき第一弾目が不発となってしまいました。それは何故か?


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射撃場での習慣から、私は銃をケースから出した際は(撮影時などを除き)スライド解放の状態にします。M1911やP38クラスですと別個のスライド・ストップがありますが、小型拳銃ではご覧のようにセーフティ・レバーが兼ねる物が多いです。

そして射撃の際は弾を詰めたマガジンを銃に差し、ストッパーを解除して装填、射撃すると・・・

しかし、32オートはそれではダメなんですね。



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これはユニックですが、スライド・ストッパー(セーフティ・レバー)によってスライド解放した状態で、弾薬はブリーチ・フェイスより前方にあり、このままストッパーを解除すれば弾薬が装填されます。つまり、多くのピストル同様なわけです。



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これはベレッタで、ユニックと同様です。普通のピストルはどれも同じですよね。



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しかし32オートではブリーチ・フェイスが弾薬の前に来てしまいます。写真を良くご覧になれば分かると思いますが(弾薬のリムが隠れてしまっている)、この状態でストッパー解除してスライドを前進させても、弾薬を送り込む事なく、装填されないわけです。よって不発になると。

結論から述べると、32オートの場合、ストッパー解除によってスライドをリリースするのではなく、写真の状態からスライドを最後まで引き切って離し、リリースさせるのが正解です。神経質なマニアなどストッパーの摩耗や傷を恐れる理由から、この操作方法を行う人が居ますが、32オートの場合(別の理由で)それが正しいわけです。

実戦で32オートを初めて使う人が、コルトM1911のつもりで操作すると、初弾が不発で命取りとなります(笑)。

この点に関して、「32オートには最終弾を撃った後のスライド・ストップ機能が一切なく、そもそもスライドをホールド・オープンさせた状態から装弾済みマガジンを差し込んでリリースすると言った使い方はしない。セーフティ・レバーによるスライド・ストップは、32オートの場合、分解時にバレルを回転させる利便性を考慮しての装置なのだ!」 と反論がありそうです。確かにスライド・ストッパーを作動させる機会が安全管理上くらいしかなく、素早い再装填を考慮したものではないのは事実です。反論にも一理あるのですが・・・↓



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この矢印は、スライドをこの位置にすれば、バレルの回転が可能になって分解できるというマークです。写真はセーフティ・レバーによってスライドがホールドした状態ですが、ご覧のようにズレがあってバレルは回転しません。何故か?

例えばユニック モデル17ですと、ストッパーによる停止位置とバレルが回転するポイントが一致します。しかしその場合、スライドをホールド・オープンした状態でバレルに力が少しでも加わると、勝手に(バレルが)回ってスライドが前進しなくなってしまいます。32オートはそれを恐れて微妙に分解位置をズラしたのだと考えます。



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そんなわけで、結局は写真のように指でスライドを分解位置に留めてバレルを回し、分解します。つまり、「セーフティ・レバーによるスライドのホールド・オープンが分解用に限定される」という説は説得力に欠ける・・・或いはもしコルトのマニュアルなどでそのような記述があったとしても、実際そうは行かないんだよと言うことです。

ならば、ストッパーによるスライドの停止位置を(他の銃と同様に)分解位置よりも後方にし、弾薬の装填を行えるようにした方が利口だったのでは?と私は考えるわけですが・・・真相や如何に?



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ごちゃごちゃと屁理屈を並べましたが・・・カッコいいから許す!(笑)

こうして比較すると、ブローニング(32オート)をコピーしたユニックとは異なり、ベレッタの個性が光りますね。性能や使い易さは互角です。デザインの好みで言うと・・・私的にはベレッタかな?


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コメント

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頑張って!

そろそろノッてきた?!

セーフティレバー

たかひろ 様

>セーフティ・レバーによるスライドのホールド・オープンが分解用に限定される
>ストッパーによる停止位置を後方にし装填を行えるようにした方が

いろいろ考えてみました。
本来は分解時にスライドを所定の位置にセットするのは手で握って固定して行うべきとデザインしたものの、民間販売品ですから初心者や女性でも安全に分解できるようにセーフティ・レバーに分解作業の補助的な役割(それ故に少しズラした?)を与えた。補助具のないガバのスライドストップを抜き差しする手順に慣れるには少し練習が必要(もともと軍用ですからね)。分解位置と装填位置をずらしたのはカートがマガジンから薬室に送られるタイミングにバレルが不用意に回転しないようにする設計とした。分解時は薬質を点検しマガジンを抜くのは安全上の基本だが、弾の残ったマガジンを入れたままであっても弾が薬室に送られることがないように設計した。
FN製の軍用M1903(9x20 Long)は右側にスライドストップがあるが分解には使えない。スライドストップ機能が民間用に採用されなかった理由は「弾切れはホールドオープンではなく、最後の空撃ち音で知れ!」とブローニング氏は信じていたのかな??

No title

うん、ズラすのは良いのですが、ならばもっとスライドが後退した位置にズラせば、装填の際も問題なく、分解時の補助にもなって合理的なのではと。私はそう考えます。他の多くの銃はそうなっています。私が知る限り、この件は32オートのみ。

発射によるスライド作動中に、分解ポイントでバレルが回ることは事実上ないでしょうね。他の銃でも起こったことがありません。ユニックM17も大丈夫です。

小銃なども含め、最終弾を撃った後のホールド・オープンは、その設計思想によって有無が決まります。技術的な理由ではなく、まあ「設計者の勝手」って感じ?

たかひろ

http://taka25ban.sakura.ne.jp/
上記サイトを運営していた者です。
訳あってブログに移行しました。米国から銃やバイクのネタを主に扱います。