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2018/10/31

14年式トラブルシューティング(その1)

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↑前回、砂漠で中期型と末期型の一四年式拳銃をテストしましたが、末期型の射撃において、47発目に2連射フルオート(2発目は暴発)が発生。その場でファイアリングピン・エクステンションを調べ、曲がりを発見して「原因はコレだろう」と推理したのですが・・・実は全く違う原因であった事が今回分かりました。

私事ですが、最近鉄砲を買い過ぎて金が必要になり(笑)、フル稼働です。仕事から帰ると、疲れて寝ちゃうんですよね。もう若くないし・・・なので少しづつやりたいと思います。


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↑写真は中期型のボルトとコッキング・ピースですが、後退したファイアリングピンの爪が入り込む窪みが設けられています(赤円)。初期~末期まで、コッキング・ピースには左右回転の遊びがありますが、初期~中期型では左一杯(射手から見て)に振れても、ファイアリングピンが入り込む窪みは大きく確保されています(写真右)。


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↑ところが、末期型の省力型コッキング・ピースの窪みは小さく、左一杯に振れると窪みが途切れてしまいます(矢印)。


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↑この角度の方が分かり易いかな?赤矢印はコッキング・ピース左右の遊びで、白矢印が問題の部分です。この加工ミスが、この個体に限っての不良品なのか、省力型コッキング・ピース全体の構造欠陥なのかは不明です。末期型を持ってる方は確認してみて下さい。


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↑両者、コッキング・ピースを左一杯に振ると、中期型は問題なくファイアリングピンが潜り込んでフル後退するのに対し(写真左)、末期型はファイアリングピン後退途中で爪がコッキングピースと衝突してしまいます。つまり、もしもコッキング・ピースが左に振れた状態でボルトが前進すると、ファイアリングピンの爪が衝突するわけ。

この状態を作動時に置き換えると、ボルトがファイアリングピンをコッキングしつつ前進し、閉鎖直前でファイアリングピンの爪がコッキング・ピースに衝突し、その衝撃でコッキング・ピースが右回転する(右に弾き返される)筈です。そのまま無事に閉鎖すれば事無きを得るかもしれません。しかしその際、ファイアリングピンの爪を介して、シアー・バーにも衝撃が伝わります。その結果・・・


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↑シアー・バーがファイアリングピンの爪によって衝撃を受けた結果、それを受けたフレームの端が末広がりになってしまいました。(笑・・・ってる場合じゃないぞ!)


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↑この矢印部分に隙間が出来てスカスカです。問題の無い他の2丁(初期と中期)はピッタリしているのです。


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↑そのため、ファイアリングピンの爪が引っ掛かる部分は、矢印方向にグラグラ動きます(他のはピッタリして動かない)。ここまでガタが進行すると、ファイアリングピンの爪が衝突した際、スリップして暴発となるわけです。

南部式や14年式はコックオン・クロージングで、コッキングはリコイルスプリングのテンションによる比較的穏やかな作動ではありますが、ボルト後退の反発スピードも加わるので、実際にはシアー・バーを介してフレーム縁を変形させるまでに及ぶのでしょう。今回の実射ではファイアリングピン・エクステンションの曲がりも確認されましたが、それもコッキングの勢いによるものです(これについては後日詳しく)。


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↑フレーム端が末広がりじゃ格好悪いので修正(縁起は良いかも知れないがwww)。ガンブルーを傷付けないよう慎重に・・・


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↑右が補正後。シアー・バーもガタつかず、バッチリです!しかし、コッキング・ピースの溝を改良しなければ、また同じ事になってしまいます。コッキング・ピースの溝を削って広げるのは簡単ですが、これもやはり「歴史の保存(大袈裟www)」を考慮して現状維持かな?実射の際は中期型のコッキング・ピースに付け替えればいいだけだし(交換は数十秒)。

ただ、これも追々述べますが、旧日本軍に限らず、「敗戦国の1945年物は撃っちゃダメ!」がコレクター間の常識なのです。戦局悪化の中で急造されたわけですから、度し難い程に品質低下していますからね。今回、末期型を細部まで見て、基本工作精度の良さは初期型を上回ると感じましたが、それ以上に材質の劣化や加工ミスなどで、信頼性の低下は否めません。今後、この末期型は必要最小限にテスト射撃に留める事にしました。

つづく






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2018/10/29

砂漠で諸々テスト!

前回は日本から来た従妹の接待射撃でしたが、今回は自分で楽しむぞ~!

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↑一人なので移動もバイクだし!エアコンが効いたレンタカーも快適だったけど、やっぱコッチの方が楽しいな。


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↑到着!今日は雲があるけど、気温は丁度良く、風も無くて快適な射撃日和です。


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↑左のサイドバッグには弾薬と銃3丁!そして常備するバイク用工具。


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↑右のサイドバッグには食い物と水、そしてクロノグラフ。未だ余裕があるので、ボーリング・ピンやレンガなども積めます(今日は無し)。


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↑トップには鉄的と銃4丁、諸々入ったリュックサックなど。やはりGLの積載量はハンパない!


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↑今日の護身用はガマンダーです。砂漠は意外と物騒なので、一人で射撃する時は銃を携帯します。ですが、DAオートでもなければチャンバーに装填まではしませんけどね。やはり、コック&ロックは何となく気持ちが落ち着かない。


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↑よーし!先ずは、お爺さんから貰った30年以上前のパウダー(ハーキュリーズ・レッドドット)で作った45ACPを試すぞ!超速燃性パウダーは事故があったらダメージが大きいので、寄せ集めのフランケンガン(779スライド・カスタム)で恐る恐る撃ちます・・・


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↑充填量は5.3グレイン、ブレットは230グレインで、データでは839fpsとありましたが・・・結果は850fps前後とバッチリですね!2マガジン(16発)測定しましたが、平均的でイレギュラーも出ません。30年前のパウダーでも問題無さそうです。ありがとうお爺さん!残りのパウダーも有難く使わせてもらうよ。


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↑速燃性パウダーをマキシマム入れているので圧力は高めになります。ご覧のとおり若干フラット気味ですが、この程度なら問題ありません。しかし、これ以上はいけませんね。「やめて!それ以上いけない」って感じ。


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↑次は357マグナムのマキシマム・チャージです。125グレイン弾頭に、W296を18.5グレイン充填し、データでは1700fpsを超える筈だったのですが・・・

結果は4インチ(セキュリティ・シックス)で1400fps前後・・・何やねん!どないなっとんのや!?


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↑プレッシャーもメッチャ穏やかな感じです。


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↑以前、コメント欄で「クリンプが不十分では?」と突っ込まれたのですが、シート後にクリンピング専用ダイで全体を締め上げているので問題ありません。ブレットがリコイルで抜ける事も勿論ありません(画像)。「初速が伸びないのはクリンプ不足では?」と思うかも知れませんが、そもそもクリンプの強弱で変化する初速は1割にも満たない数字です。過剰に締め上げるのは初速向上どころか、異常燃焼に繋がるので危険。

じゃあ、何で1700超えないんだ?ホジドンのH4227(W296に相当)なら、データでは20グレイン詰めて1800超え。それでもプレッシャーは42000CUPです。W296では18.5グレインで僅か32500CUPですから、やっぱ20グレインくらいブチ込まなきゃダメなのかな?データでは1700fpsを超える筈なんだけど、テストバレルがTCCの20インチだったとか?(有り得るwww)


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↑以前、セキュリティ・シックスではパウダーの燃えカスが顔に当たる現象があったのですが、今回の弾薬でも同じでした。やはり銃に原因があるようですが、シリンダーギャップに標的を近付けて発射すると(画像)、火薬カスの当たる量と勢いはトルーパーと変わりません。ギャップが大きいわけでもないので、それが原因とは思えませんね。

リコイル・シールド側に吹き抜けてる痕跡もないので、原因が余計に分からなくなりました。ただ、それほど酷い現象と言うわけではありません。メガネの左側縁あたりに、「ピシッ」と小粒が当たる感じです。左手て撃てば右メガネ縁に当たる筈です。もちろん、怪我や火傷を負う程ではありません。う~ん・・・もう少し様子を見るか。


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↑お次は6インチのトルーパーで・・・ と、いきなり「リロード弾拒絶」です!

「こんな太いモノ受け入れられませんわ!」
「カマトトぶってんじゃねー!このスベタが!」

痴話喧嘩はさて置き、コメント欄でリーのダイを薦められたのですが、ご覧のとおりサイジング・ダイが未処理の部分で拒絶されるので、根本解決するにはローラー・サイザーですね。高価なので買いませんが(笑)。拒絶率は1/10くらいなので、まあ、それはルガーやS&W君に消化してもらいましょうwww


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↑結果は!?・・・遅燃性パウダーなので6インチは有利です。とは言え、やはり1700超えには程遠い結果に。


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↑バレルが長い分、プレッシャーも少し高めか?でも限界はまだまだ先ですね。これは、もう一度レシピを見直す必要がありそうです。


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↑さあ、ではいよいよ14年式です。南部ファイヤー!!


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↑102グレインのブレットに、アキュレート5番を5.5グレインのレシピですが、以前は960fps前後だったのに、今回は1000fps前後と若干高くなりました(中期型・末期型の両方で同様)。これは、ロックタイトでブレットを接着した効果かな?ミッドウェイやウェスタンより若干パワフルですが、むしろその方がオリジナルに近いので、今後はこのレシピで行きましょう。


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↑圧力は当然問題なし。


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↑アップルパイ&ビーフジャーキー+水ターイム!昨日、日系スーパーに行く時間が無くて、今朝ガソリンスタンドで買った昼飯です。こんなモンで合計7ドル以上払って、テンション急降下。まあ、今日の射撃は14年式なので、南方の戦線で飢えと病気に苦しんだ兵隊さんにお供えするつもりで頂きましょう。


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↑お供えした後に食いながら撃つ!「オラオラァ!次の大戦は負けねぇぞゴルァ!」


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↑中期型が絶好調で草。テストなので50発程の消費でしたが、ジャムは皆無!このマガジンはマッチングではありませんが、特に何の問題もありません。個体によってはダメなマガジンもあるのでしょうが、戦後70年以上経っているので、その間で変形した可能性も否めません。その場合、再調整すれば大丈夫でしょう。


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↑末期型も絶好調!・・・だったのですが、50発近く撃ったところで2連射フルオートに!(画像)


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↑心当たりがあったので、さっそくストライカーを分解すると(この銃はここまでの分解が30秒で出来るので便利www)・・・


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↑ああ!エクステンションが少し曲がってる!これは昔の月刊Gで(確かジャックさんの記事)起こったのと同じトラブルです。私は「パーツの新旧を混同して修理したのが原因だろう」と考えていましたが(その原因も存在するが)、今回はそうではなかったようです。この銃は全てマッチング・ナンバーですからね。

言うまでもなく射撃は即中止。原因を徹底的に調べたいと思います。この(曲がった)エクステンションは、今後は一切実射に用いずに保存します。マッチング・ナンバーのパーツを壊す事は絶対に避けたいですからね(危なかった~!)。んで、原因が分かったら、中古パーツをベースにするか、或いはワンオフで対策部品を製作したいと思います。


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↑危ういところもありましたが無事テスト終了!(画像1280ピクセル) 中期型は初期型より信頼性がありそうな実感を得ました。期待大ですね。末期も基本的な工作精度は向上してはいるものの、急造による不具合はあちこちにあるようです。


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↑年代物パウダーの実験台になってくれた2丁!今回もジャム皆無でありがとう!


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↑「君はチョコベーを見たか!?」・・・歳がバレるwww


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↑LAに帰還!日が短くなったなぁ~



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2018/10/27

CZ75(85)の欠陥-番外編3-

またもやタレコミ・メールが多数舞い込みましたwww

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↑私が「CZのスライドストップが破損するのは、バレルの後退荷重をスライドストップ軸の一点に集中させた構造欠陥によるものだ(概略。詳しくは過去記事参照)」と指摘したのに対し、2回目の反論が掲載されたとの事です。

前回に続き、また「よその銃もやってるから問題ないんだ!」ってな論調ならスルーするつもりでしたが、今回は何と「チキチキ!CZ社のプロダクト・マネージャーに直撃インタビュー!!」(ヒュー!ドンドン!パフパフ!)だそうで、それは興味深い!

んで、雑誌記者がマネージャーに「CZ75のスライド・ストップ軸が折れ易いと聞いたのだが本当か?」と単刀直入に質問したらしいのですが(スゴイなこの記者!なかなか聞き難い質問を)、その解答が・・・

「そうだよ」

ってオイ!マネージャーがそんな正直に言っちゃダメだろが!!俺が社長ならオマエはクビだよ!www

・・・と、まあ、記者さんのナイス質問によって、「CZ75(85だけに限らず)のスライドストップは折れ易い」と言う事実を、メーカー自ら認めたわけです。でもまあ、そんなのは皆知っている事ですからね。記事には「フランスでも知られた事実」と書いてあったみたいだし。


さて、ここまでは未だオードブルです。ここからまたスゴイ発言を敏腕記者さんは引き出してくれました!それはスライドストップを折れ易くした理由についてです(え?折れ易くするのに理由が要るのか?)そのワケとは・・・

(以下、概略を纏めてあります)
フレームのスペースが無いので負荷が掛かり易かったし(つまりフレームに負荷をかけると破損するって事)、スライドストップ軸を強化するとバレルが壊れる。だから、一番交換し易く安価なスライド・ストップ軸を壊れるようにした。


・・・脱力です。これは私も想像しなかったレベルの回答です。「語るに落ちる」ってやつでしょうか?つまり、バレルがショートリコイルする後退荷重をフレームで受けると、フレームが破損してしまうと。確かに、フレームの肉厚構成や熱処理などに失敗すると、クラックが入り易くなります。米国キャスピアン社、初期ロットのフレームがそれで、当時は回収騒ぎになりました。勿論、その後は対策されてクラックは入りません。普通の会社なら当然そうするでしょう。

しかし、CZ社はフレームやバレル側を対策せず、意図的にスライドストップ軸に力を集中させ、それが折れる構造にしたと。マジっすか?前代未聞の「ヒューズ付きコンバット・ピストル」?あはは!ハラ痛ぇ・・・

う~ん・・・でもこれはちょっと、簡単に鵜呑みにするわけには行かないですね。欠陥を通り越してスキャンダルじゃないですか(笑)。取材では、英語を日本語に直しているわけで、メーカーの説明が正確に伝わっていない可能性もあります。

私としては、単純に設計上のうっかりミスと思っていたのですけどね~・・・信じがたい話にガッカリです。メーカーでは「1万6千発の耐久性がある」としているそうですが、敏腕記者さんの「実際には1万6千発に満たずに破損する例もあるようだが?」との情け容赦ない質問には・・・

「そういった個体がある事も承知している」

正直だよ!アンタ正直すぎるよwww!別の意味で好感が持てましたね・・・CZ

メーカーの人が認めた通り、意図的に壊れ易く作ったパーツなど、実際は何時壊れるか分からないわけですよ。1万6千発かもしれないし、8千発かもしれないし、もしかしたら2千発?心配性の人は絶対に護身用には使えません。先程「ヒューズ付きピストル」と揶揄しましたが、電気ヒューズは定められた時点で確実に作動しますから、それと一緒にしたらヒューズに失礼ですね。


さて、そんなワケで、証言の保存的な意味でも今月号の月刊Gは買いですよ!もし、こんな検証記事を次回もやるなら、サブタイは是非とも「世界唯一!?ヒューズ付きのコンバット・オート!?」でお願いします。それにしても・・・記者さんGJだな。そんな情け容赦ない質問、俺でもようせんわ・・・つか、これ私の記事に対する反論にはなっていませんよね?俺の味方なのか?間違って敵に塩を送っちまった?なんて公正な出版社だ!



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2018/10/25

14年式 ナンバー・チェック

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↑仕事の合間で、恒例の寒冷地手袋テスト?だるまトリガーガードの効果絶大です。しかし、溝を省略したコッキング・ピースは引き難い!分厚い手袋に雪が付着していたら、滑って(引くのは)無理ですね。


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↑金稼ぎに忙しい毎日ですが(鉄砲買い過ぎて金欠なのでw)、今週ピックアップした末期型14年式のナンバーチェックだけでもしなければ夜も眠れません。モデルガンと違って、本物の骨董銃はこの心配(バラしてみたらパーツの番号が合っていなかったorz)があるんですよね。


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↑トリガーガードとレシーバーはOK!(この銃のシリアルは70789)


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↑ボルト、ロッキング・ブロック、コッキング・ピースもOK!


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↑マグキャッチ、グリップもOK!その他細かいのも全部OK!!おめでとう俺!


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↑しかも、何とマガジンまでマッチング・ナンバーです!他国のも含め、マガジンまで合ってるのは稀なんですよね~!


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↑外側の仕上げは簡略化されていますが、内部はキッチリとフィッティングされています。ただ、ボルトとロッキング・ボルトはブルーイングされていませんね(省略)。初期型はストローフィニッシュ&白磨きで、中期型でブルーイングされ、末期では未処理という流れかな?製造所によっても異なるので一概には言えませんけどね。


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↑このリコイル・スプリングですが、上2本が初期型、下2本が末期型です。南部式や初期型14年式のスプリングは焼き入れが甘いのか反発力が弱く、横方向に変形してグニャグニャです。これに比べ、中期~末期はスプリングの品質が格段に向上しています。これによって、南部式や初期型14年式ではボルトの反発力が弱々しく、テンションも一定しなかった(動作がシブイ)のに対し、中期や末期型ではシャキシャキした作動感になっています。

未だ実射テストはしていませんが、恐らく作動の信頼性は初期型より中期~末期の方が上でしょう。西洋の銃器では、一般的に古いほど高品質な傾向がありますが、この当時の日本では逆だったわけです。日本全体の工業力が未だ発展途上で、銃の設計に製造技術が追い付いていなかったのでしょうね。


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↑おや?マガジン・セーフティが利かないぞ!?14年式は極初期を除き、マガジン・セーフティが装備されるので、マガジンを抜くとトリガーがロックされるのです。なのに何故??


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↑マガジンを抜くと、マガジンセーフティの爪(A)が飛び出し、トリガー背面(B)に引っ掛かりロックされるのですが(写真上)・・・
どうやらマガジンセーフティの爪が長過ぎて、トリガー背面に潜り込まないようです(写真下)。


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↑マガジン・セーフティの爪を調べると、大雑把に切断されたままになっています。恐らく、ヤスリで微調整して矢印部分まで削り整える工程を、何らかのミスで飛ばしてしまったのでしょう。いくら末期型と言えども完成後の試射テストはあった筈です(検印があるし)。しかし、マガジン・セーフティの作動まではテストされなかったのでしょうね。急造された末期型ならではの不良品です。ちなみに、マニュアル・セーフティの方はバッチリです。九四式拳銃の末期型では、それすら危ういのがありましたからね。

さて、この不具合ですが・・・修理しようと思えば数分で終わりますが、これも貴重な歴史の一部なので触りません(笑)。穴をあけ忘れた50円玉的な価値観?実射の安全性に関わる部分なら考えますが、マガジン・セーフティなど無くても撃てますからね。

いや~、旧軍の銃はネタ要素が沢山あって楽しいです。弄り甲斐がある!www





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2018/10/23

末期南部をピックアップ

昨日の今日で大忙しですが、14年式末期型を無事にピックアップしました。

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↑前回の中期型と同じく、こちらも新品同様です。恐らく、本土に温存したまま終戦となり、米軍に引き渡されたのでしょう。最終仕上げは悪いですが、意外にも作動は3丁の中で最も「シャキッ」としています。理由はリコイル・スプリングで、しなやかで反発力が強く、初期型のようにグニャグニャした感じが全くありません。実射が楽しみですね。


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↑夢の共演w(1280ピクセル)。南部式も入れようかと思ったけど、敢えて14年式で揃えてみました。


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↑またか!?また石狩鍋か!?昨日の材料が余ったのでwww 今日は鶏肉や生シイタケも入れてグレードアップ!


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↑銃談義ターイム!


最近は仕事が忙しいので(鉄砲を買いまくっているので金が要るw)、落ち着いたら南部拳銃をじっくり比較したいと思います。今はすっかりオワコンになってしまったキンドル本に纏める事も密かに考え中?不定期刊25番の復活成るか!?


さて・・・ここでまた爆弾発表です。今日、銃砲店でVISラドムM1935を発見!アムトマーク入りですが、分解レバーが付いた中期型で、仕上げは奇麗です。過去何度も買い逃して、稀にガンショーで見つけてもプレミア付きのボッタクリ価格で見送っていたのです。この銃砲店には未だ手続きを始めていないS&W-M66もあるのですが・・・
ダウンロード
・・・と決意して手付金をブッ込みました。頑張って仕事しなきゃマジで年末ヤバいなぁ~www





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2018/10/22

2018秋の大商談フェア!

鉄砲売りたい友達が来訪!

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↑以前の日記でも記しましたが、今回買ったのは・・・


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↑言うまでもなく、M686ではなく、M19です!


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↑残念ながらダッシュ5で、カウンターボアではありませんが(4までがカウンターボア)、希少な当時モノのオーバーサイズ・ラウンドバット・グリップ付きで、殆ど発射した痕跡が無い新品同様です!

「・・・でもお高いんでしょう?」

否!年末総決算300ドル・ポッキリの持ってけドロボー価格だったので即決です。個人売買は30日空けるルールの対象外なので、速攻で手続き開始です!


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↑そしてコレも予約済みです。


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↑やっぱプレだよなぁ~・・・(惚れ惚れ)


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↑スライド・ストップの傷もありません!


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↑プレ70ゴールドと並べると画になります。インスタ蠅する!


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↑前から気になっていたのですが、やっぱノーマルのランプはミニマムだよな。時々、(ノーマルでも)ワイドに抉られたランプの画像をネットで目にしますが、あれはカスタム的に施したものだろうか?


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↑これはゴールドで、SWCブレットに対応すべくワイド・ランプになっています。


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↑ぐへへ!買い取りまっせ~!現ナマでバンバンいわしたりまんがな!!

えげつな~!!我ながらエゲツナイ画で猛省しております。友達にはウケましたが・・・www


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↑エゲツナイ商談の後は清らかに石狩鍋パーティです。なまら買い取るべや!





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2018/10/20

ホットロード357マグナム

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↑先日のガンショーで買ったウィンチェスター296です。拳銃用パウダーの中では最も遅燃性寄りで、マグナム弾に大量に詰めてパフォーマンスを最大限に引き出します。アキュレートなら9番、ホジドンならH110、ハーキュリーズなら2400辺りに相当します。個人的に、357マグナムならWin296が一番ハイパフォーマンスじゃないかな?


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↑んで、125グレインのブレットに、コイツを18.5グレインもブチ込みます(笑)。レシピ的にはマキシマムで、初速は6インチ・バレルで撃てば1700fpsを超える筈です。「これぞマグナム!」って感じ。


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↑エア・スペースは殆どありません。これ以上のコンプレス・チャージも可能ですが、恐らく6インチ・バレル以上なければ不完全燃焼で無駄になるだけだと思います。トルーパー・マークⅢやパイソンの8インチ・バレルなら(コンプレス・チャージでも)パフォーマンスを発揮できると思いますが、銃が長持ちしないでしょうね(笑)。私ならやりません。


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↑125グレインのブレットは、ホーナディXTPをメインに、昔買った余りのシェラ・ホローポイントとソフトポイントを使用。


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↑ガッチャンコ!ガッチャンコ!・・・


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↑全て125グレインで、左からソフトポイント、ホローポイント、XTPです。最近は拳銃弾のソフトポイントって激減しましたね。適度なマッシュルーミングで悪くないとは思うんですが・・・地味だから売れないのかな?


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↑さて、マキシマム・チャージを撃つとなると、この辺が無難です。一番安心なのは、やっぱルガーとM586でしょうね。近々、M66とM19を買う予定ですが、間違ってもソレでは撃ちたくありません(笑)。トルーパーは6インチなので、4インチとの初速の差が興味深いです。以前、速燃性パウダーを使った弾薬では差がありませんでしたが、大量の遅燃性パウダーなら6インチが有利な筈です。


話は変わり・・・
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↑真ん中の古風な缶入りパウダー2つに注目です。これは大昔に日系人のお爺さんから貰ったパウダーで、ハーキュリーズのレッドドットとブルズアイです。恐らく30~40年は経過していると思われます。


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↑ハーキュリーズ(ヘラクレス)社は現在アライアント社となっています。経緯は興味無いので知らない(どーでもいい)。パウダーの名前と性質は全く同じです。

んで、何がしたいかと言うと、この貰い物の2缶を使い切ってしまいたいと。神経質な人なら「そんな古い火薬は止めた方がいい」と言うでしょうが、大雑把で勿体無い性の私としては断固使います(笑)。まあ、戦時中の弾薬でも普通に撃てる物はありますからね。湿気てなければ大丈夫でしょう(あはは!)。


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↑ブルズアイを最近のと比較すると・・・色が若干濃いですが、見た目は問題無さそうです。この缶には7割くらい残っているので、45ACPや38splで便利に使うとしましょう。


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↑さて、問題はこのレッドドットで、3割くらいしか残っていない上に、粒がまばらに変色しています(笑)。大丈夫かな?大丈夫ですよね・・・?大丈夫!大丈夫!


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↑そんなわけで、45ACPを作ってみました(笑)。レッドドットは最も速燃性の部類で、主にショットシェルに用います。拳銃弾なら45ACPや38splにも使えます。速燃性は間違いが起こった時にダメージが大きいので(圧力が上がり易い)、ちょっと怖いですけどね。万が一を考え、貴重なコレクター・アイテムでは撃たず、フランケンなガマンダーを使いましょう(酷いwww)。


ちなみに、レッドドットやブルズアイのパウダー粒は大きいですが、粒の小さいW296よりも遥かに速燃性です。「粒の大きいパウダーは遅燃性」などと言う説は間違いで、粒の大きさと燃性は無関係です。





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2018/10/18

リボルバー三昧

2017年の焼き直し(まとめ)記事です。

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↑注目の新顔は、コルト・トルーパー、コルト・ポリスポジティブ、ルガー・セキリュティシックスです。参考ゲストは、S&W-M586、S&W-M36、S&W-K38コンバット・マスターピースです。


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↑ガンショーで買ったプリンキング用のブレット(158grカパープレート)で、38spl&357magを沢山作ったので撃ち応えがあります(全部撃つのか?)。


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↑プリンキングには、スリングやスコープでグレードアップしたサベージを撃ちます。


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↑トルーパー(旧アクション)で50mの鉄的を撃ちます。競技銃より軽い「掟破りシングル・アクションのプル(約800ℊ)」で、ゴールドカップよりも当たります。これなら100ヤードでも良く当たるでしょうが、あまりにもトリガーが軽いので暴発にはくれぐれも注意。

シングルは良好でしたが、DAでは恐れていた不発が一度起こりました。やはりメイン・スプリングが弱すぎるんだよな・・・

追記
写真では道路が通ってるように見えますが、土手の所で切れています(行き止まり)。丘に囲まれた袋小路なので、向こうから誰かが来る事はありません。この日はシェリフが巡回にきましたが、銃だけチェックして他は問題なしです。ツッコミが入る前に釈明しておきます(笑)。


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↑シルバーチップのインパクト(使用銃はトルーパー)。145グレインと重めを選んだので、破片は3本目まで到達しました。軽いのだと一本貫通するのがやっとだと思います。あまりにエクスパンションが早過ぎるのも問題ですね。


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↑恒例のド●えもん虐待。・・・俺は嫌だって言ったんだけど、しず●ちゃんが「やれ」って言うので仕方なくやりました。反省はしてません。使用弾薬は同じく145grシルバーチップ。


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↑遠くの水容器は片手DAではツライ・・・でも旧アクションのシングルなら楽勝です。精密射撃ではサイト・レディアスが長い6インチ・バレルが有利ですね。


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↑正義厨がマイナス評価をするかもしれないので一応記しますが(笑)、空中ではなく高い土手に向けて撃ってます(もし外れても土手で止まる)。まあ、確かに45度の角度で空を撃つのは危険極まりないですからね。


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↑「チチバン」なる言葉を最近覚えたので、それを検証してみました。やや誤解があるようですが(或いは私が解釈するチチバンと、日本のそれとが異なるのかもしれないが)、これはゆっくりトリガーを引いて、シリンダーが先にロックされるのを待つのではなく、S&W独特の「最初から最後まで均一なプル」を利用して、最初にグイッと引いて、2/3くらいで一旦止め、そこから狙い直して引き切るワザです。シリンダーが先にロックするのは、最初にグイッとトリガーを引いた時の副作用(勢い良く回されるので、慣性で先にロックする)に過ぎません。

確かにS&Wやルガーはハンマーが落ちる前にシリンダーがロックされますが、トリガーを落とすタイミングを掴みやすい主な理由は、トリガープルが引き始めから引き終わりまで均一な点にあります。その点でコルトの旧アクションプルは巷で言われる通りタイミングが掴み難いですね。

シリンダーのロックについては、早期にロックされるメリットが必ずしもあるわけではありません。ですがコルトの場合は、ハンマーが落ちた瞬間にも(厳密には)未だロックされていませんからね。フレームに当たるまでトリガーを引き切ってロックされます。パイソン擁護派は「トリガーを引き切った時にシリンダーがハンドに押されてガタが無い」と豪語しますが、それはむしろ欠点に等しいと考えます。

おっと・・・うっかりするとまたコルト貶し方向に脱線してしまうので話を戻し(笑)、そんなコルト旧アクションも、近距離で速射して叩き込む分には、チチバンだの均一なプルだの「ナニソレ?」って感じです。小賢しい射的フリークの戯言と失笑してやりましょう。

でもまあ、結局S&WのDAが一番撃ち易いけどね。(あはは!)


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↑以前買ったビアンキのジャッジメントを試してみましたが(銃はルガー・セキュリティシックス)、慣れると早く抜けますね。これは4インチ用ですが、6インチのリボルバーなら(長いバレルもスパっと抜けるので)更にメリットが活かせます。


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↑ルガーも撃ち易いですね~!メカニカルな信頼性や耐久性(肉厚などから見て)も申し分ない。ただ、ノーマルのダイヤモンドチェッカー・グリップはホールド性が悪いので、大型グリップへの交換は必要です。その点では、後継のGP100はラバーマウント・グリップで快適。メカ的にも更に完成され(ヨーク固定法等)、値段も安く公用リボルバーには最適だった筈です。しかしながら時代はオート一辺倒となってしまい、出遅れ感が哀愁を漂わせる結果となりました。


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↑オーバーサイズ・グリップのセキュリティ・シックスで快適に撃っていたのですが・・・


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↑トリガーのエッジがシャープなので100発も撃ったら指が切れてしまいました。これはまあ他の銃でもある事で、トリガーの引き方や力の入れ方によって個人差もあります。ルガーで切れる人もいれば、ルガーは大丈夫だけどS&Wで切れるとかね。コレクション的な価値を気にしなければ、エッジを削って丸めれば解決します。ちなみに、この後はマスキング・テープを巻いて頑張りました(笑)。


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↑得意のフィールドストリッピング?トリガーまでバラせました。スゴイなルガー!・・・しかしながら、フィールドで工具を使わずここまでバラせる必要性は然程ないでしょうね(笑)。

また、コルトやS&Wはスクリューを一本外せばシリンダーが外れて掃除できますが、ルガーはハンマーやトリガー・アッセンブリーまで抜かないとシリンダーが外れません。これは射撃後の分解掃除としてはむしろ面倒です。ハンマーやトリガー内部など数千発でも撃たなければ汚れませんからね。毎回要らない物まで外す事になる。

う~ん・・・微妙?


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↑リコイルの強烈さでは、こっちもマグナムに負けません。今日は掌がシンドイですが・・・気合入れて行こう!


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↑ヒャッハー!


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↑痛ってぇ~!超痛ぇよ!コルト旧アクション全般に言える事ですが、赤円部分の角が剥き出しなので、数を撃つと皮がめくれてくるんですよ。芋のようなオーバーサイズ・グリップですが、肝心な部分がコレだもんなぁ・・・

ラウンドバットにも交換して撃ってみましたが、何とそっちの方が痛さが少ないじゃないですか!オーバーサイズ意味無ぇじゃん!まあ、個人差もあるのでしょうけどね。私にはダメでしたね、オーバーサイズ・・・そんなわけで、残りはラウンドバット・グリップで撃ちました。それにしても、本物の銃は強烈なリコイルがあるので、握り心地の良いグリップでも実際に撃ってみないと分からないモンですね~・・・


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↑S&Wは(Jフレームに限らず)、この部分がグリップのワイドな丸みでカバーされています。戦前のグリップではフレームが剥き出しですが、フレーム自体にクビレと丸みがあるので、コルトよりは掌に優しいです。

・・・え?シューティング・グローブ?そんな女々しいモン使えるか!俺はいつもナマでやる!強烈なリコイルは愛のムチだと思え!


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↑これも良く言われる点ですが、コルトのシリンダー内径はS&Wよりもタイトです。ちょっとでもリサイズが不完全なリロード弾は入りません。写真のように、かなりの割合で拒絶されます(笑)。そして、その拒絶弾をS&Wやルガーは殆ど受け付けるのです。

勿論、ファクトリー弾を使えば問題は起こりませんが、シリンダーがタイトな分だけ空ケースのエジェクトは硬くなります。精度の点ではタイトな方が有利ですが、このような実用銃では疑問ですね。

なんかネガティブな事ばかりになってしまいましたが(ポジティブ・スペシャルなのに)、他は文句なしです。作動も確実で、トルーパーよりもメイン・スプリングが強いので不発もありませんでした(そんなの当たり前の事なのだが・・・)。


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↑サベージ・ターイム!以前はジャムばかりで不調でしたが、修理したので今回はバッチリでした。「バン!ガチャ!バンガチャ!バン!ガチャ!」と、賑やかで楽しい!


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↑50mでスコープ調節。左上が最初のグルーピングで、調整後が真ん中の2発。アンシュッツとは比較になりませんが(当然だ)、お遊び銃としては立派なグルーピングです。


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↑ウクライナ製スリングやリコイル・パッドそ装着したので、気分はビッグ・ゲーム?







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2018/10/15

HSプレシジョンを撃つ

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↑久々にエンジェル射撃場に行きました。今回撃つHSプレシジョンの射距離は300ヤード以上ですから、いつもの砂漠では無理です。この射撃場なら最長約600ヤードまであるのです(昔は800まであったのだが)。それは良いのですが、使用料が20ドルに値上げされていてゲンナリでした。以前は16ドルだったのに・・・値上げ率ハンパないっス。


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↑砂漠と違って、水入りポリ容器や電話帳やレンガや鉄的は持参しません(当然w)。ですが、レストやらスポッティング・スコープやらクリーニングロッドやらクロノグラフやらで結構な荷物です。途中のセブンイレブンでコーヒーを買うのも忘れずに・・・


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↑セッティング完了!さあ、腰据えてマタ~リ撃つぞ~(*´Д`)


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↑先ずは100ヤードでグルーピング・チェックです。前回の射撃ネタで説明しましたが、今回は308の新しいレシピを試します。以前は168HPBT(2200#マッチキング)ブレットにIMR4064を45グレイン詰めた強装弾でしたが、パウダー量を41.5グレインと43グレインに減らした(一般的な量の)2種類を試しました。

結果、43グレインが良い感じですね。41.5はバラツキが多い。


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↑写真は一例ですが、全体的にこんな感じです。バレルの振動は波型に広がり、ブレットがマズルを離れる瞬間部分の振動が大きいとバラツキが多くなります。振動の波形は様々な要因で変化します。ブローニングのBOSSなどは、バレル先端の錘を前後させてバランスを変え、波形を調節します。そのような機能の無い普通の銃は、弾薬の強弱を変えて、バレル振動の波形を変える事が可能です。

つまり、今回はパウダー量を変化させて強弱をつくり、バレルの振動波形を変え、マズル部分の振動が一番小さい物を決定するわけです。本当ならば、41~43グレインの間で5種類くらい細分化して試すのですが、以前の経験を考慮して2種類に絞ったのです。


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↑43グレインは何度撃ってもこんな感じです(下のステッカー・ターゲットは無関係)。この後、ウィンデージを1クリック左に修正してど真ん中に当たるようにしました。今回、ランドタッチを止めて普通の弾薬長にしたのですが、グルーピングは以前より良いくらいです(笑)。まあ、他にも様々な要因が絡み合うので、一概にランドタッチ・シーティングの良し悪しは言えませんけどね。

余談ですが、ランドタッチと言っても、ライフリングに噛み込むまでやったらダメですよ(笑)。何かの都合で抜弾する時、ブレットが抜けてしまいますからね。普通はタッチ手前コンマ数ミリの余裕を空けます。また、一般的なバレル(自動銃やハンティングライフルなど)でランドタッチさせると、ブレット長がとんでもなく長くなる(ブレットが突き出す)ので、それも止めた方が良いです。競技用のシビアなボアでのみ効果的な方法です。


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↑バレルを冷やしながらノンビリ撃ちます。


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↑ランドタッチを止めたので全体に初速が上がりました。45グレインでは2800fpsを軽々超えます(笑)。43グレインでも2700fps以上あるので、全く減装弾ではありません。ちなみに、米軍の狙撃用M852マッチは168HPBTで2700fps弱ですから、それより少し強いくらいです。

よし!決めた!今後は43グレインで行こう。


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↑「シーズファイヤー!」30分くらい毎に標的交換の時間です。慣れない人が、うっかり射座の物を触って怒られるターイム!www


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↑100ヤードでの試射が終わったので、レストを外してロングレンジ・タイムに移行!ここからが本番!


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↑肉眼では殆ど見えません(笑)。一番遠いので600ヤードらしいのですが、正確に測った事がないので不明。スコープのバリスティック・テーブルと合致するので、恐らく合っている筈です。

拡大写真の小さい円盤と大きい円盤を交互に撃ちました。以前の45グレインとの差は1.5ミル程度でしたね。100fpsの差なので、それほどドロップ量は変わりませんでした。一旦スコープを合わせれば100発100中・・・と、言いたいところですが、小さい円盤は時々外れる(笑)。俺ももう歳だからね・・・目がシバシバする。


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↑お手入れターイム!ボルトアクションは掃除が楽だ!射撃場で済ませられますからね~


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↑お手入れボックスに貼ってあるステッカーは、昔日本から来た人に貰った物。マズルローダーのアソシェーションだそうで・・・私は良く知らないのですが、格好良いステッカーなので周りからよく質問されます。


さて、今回は久々に撃って楽しかったので、持参した150発を撃ち尽くしました(笑)。砂漠と違って、射撃場でじっくり撃つのは良いですね。しかし!以前と違って中国人客が大勢居たので驚きました。あちこちで中国語が飛び交い、銃ケースには五星紅旗のワッペンが!何だ何だ!?スパイの射撃訓練か?意外とそうかも?wwwがんばれトランプ!奴らの侵攻を阻止するンゴ!




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2018/10/14

末期型14年式 手続き開始

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↑2丁纏め買いした14年式ですが、中期型をピックアップしてから(やっと)30日経ったので、末期型の手続きを済ませました。この個体最大の魅力はマッチング・ナンバーのマガジンが付属している点です。程度も極上で撃った痕跡が少なく、性能の検証には最高の個体だと思います。巷では「マガジンの番号が合っていないとマトモに撃てない」などと囁かれるようですからね。いきなり結論を言うと、そんな事はありません(笑)。私が現在所有する南部式も14年式も94式もマガジン番号は合っていませんが、それが原因でのジャムはありません。まあ、この辺はいずれ詳しく・・・


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↑洗濯板ならぬ、かまぼこ板が素敵です。末期なので仕上げは荒いですが、意外にも・・・(いずれ報告しますw)

さて、一部の皆さんは、この14年式よりもショーケースのビズリーが気になって仕方ないのでは?とお察しいたします(笑)。この手の銃にも興味はあるのですが、オリジナルですと手の出ない値段になってしまうんですよね(数千ドル)。もし買っても勿体なくて撃てないし、レプリカは興味無いし・・・って感じ。

実射&メカ派の私にとって、シングルアクション・リボルバーならスタームルガーのブラックホーク系が欲しいですね。以前、10.5インチのスーパー・ブラックホークを持っていたのですが、金欠時に売ってしまって後悔しています。今度買うなら、やっぱ7.5インチが良いな(某漫画の影響www)。


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↑鳥居松の「ロ」です。「耐え難きを耐え・・・」の昭和20年(1945年)5月製です。屈辱の敗北まであと僅か・・・


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↑ケース・クリンプが緩かったので、ロックタイトで接着した改良リロード弾約150発が完成しました!これで末期型の受け入れ態勢は整いました。3丁の14年式が揃ったら、砂漠でテストです。


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↑これはオリジナルの8㎜南部弾ですが、ポンチが3ヶ所打ってあります。これで発射の衝撃でブレットがズレる事はありませんが、防湿性の面ではマイナス効果なので(ポンチで点打撃すると、全体の密着性は損なわれる)、あまり賢い方法とは言えません。


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↑これは軍用サープラスの8㎜マウザーですが、こちらは広範囲で3ヶ所プレスして密着させています(矢印)。これはブレットのシーティングとは別工程で、横方向に改めてプレスしているわけです。

これらポンチやプレスによる加工の他に、古い軍用弾や共産国の弾薬では、グルーによるブレットの接着が行われた物が多いです(今回8㎜南部弾に施したのと同方法)。これはブレットのズレ防止は勿論、完璧な防湿性も兼ね備えますが、その反面、グルーの燃えカスで汚れやすく、精度に悪影響を及ぼすので、現代の市販弾薬に用いられる事は少ないです。


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↑左がリロード弾で、右の3箱は未使用のファクトリー弾(一箱50ドル以上!)です。リロード用のブレットは、あと300個くらいあるので、しばらくは大丈夫ですね。でも、いずれは無くなってしまうでしょうから、最終的に8㎜南部弾のブレットモールド(ブレット鋳造器)を買うかも?





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