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2018/11/14

ズッポヌケのルーツを探る(更新)

更新(追記)しました!

既出記事ですが、P210を所有する方に情報提供を呼び掛けたところ、貴重な画像と証言を頂けたので、追記の形で更新します。ただ、今回再アップロードしたら、以前のコメント3件(私の返信含む)と拍手がリセットされてしまいました。コメントや拍手くださった方ごめんなさい~

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↑解説画像は自前のP210で行きたいところですが、残念ながらP210は既に私の手の届かないプレミア価格になってしまいました(20年前に1500ドルで買い逃したのが悔やまれる)。仕方ないので、ネットでパクった画像を加工して代用します。

さて本題です。一般には「CZ75が開発段階で参考にした銃はハイパワーである」と言われていますが、少しでもメカニズムに関心がある人が見れば、ハイパワーとは似ても似つかない事が分かると思います。特徴的なフレームとスライドのレール噛み合い、閉じたソラマメ型カム・スロット、シアー周辺をブロック化した点など、SIG P210(M49)の影響を受けている事は明らかで、ロッキング構造については「まんまコピー」と言って良いくらいです。メーカーは大人の事情で伏せているのかもしれませんが、マニアの目は誤魔化せません(笑)。

ここで気になるのが、バレルの後退停止をスライド・ストップ軸だけで受けるズッポヌケ構造は、P210も同じなのだろうか?と言う点。うろ覚えの記憶では(過去に友人が所有しており、射撃&分解掃除を何度か行った)、P210はスライド・ストップを抜いてもバレルはフレームと直に衝突したと思うのですが、何分昔の記憶なのでハッキリしません。

以前の記事を書いた時、P210を所有する方から「ちゃんとバレルとフレームが当たりますよ」と情報を頂いたりもしたのですが、裏を取るにはもう何件か証言が欲しいところです(疑うわけではないが)。もし所有する方が居られたら、是非ともバレルとフレームが衝突する部分の写真を送って頂けると嬉しいです。んで、ここに掲載する許可も下さい(笑)。


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↑ないものねだりしても始まらないので、パクリ画像(改)で代用します。写真はP210のバレルですが、CZとソックリの形状です。注目すべきは、P210では矢印部分に段差が設けてある点です。ちなみに、私は自分のCZ85のバレルに溶接加工で段差を設けましたが、P210はそれよりも下方ですね。


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↑フレーム側の画像ですが、この辺もCZとソックリです。注目すべきは矢印部分に内向きの段差を設けている点です。ここに、先程のバレルの段差が落ち込んで停止すると。つまり、CZのようにズッポヌケではないと思われます(パクリ画像の現時点では、強く断言できないw)。もしそうならば、バレルとフレームが衝突した時に、スライド・ストップ軸には負担が殆ど掛かっていない筈です。


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↑本で調べても、その辺の詳細は分からず。上から3番目はペッターが設計したSACM-M1935Aですが、これはブローニングの設計理念に基づいており(ちゃんと理解している)、バレルとフレームの衝突面は完璧です。その下、4番目のP210もペッターがデザインしているので、リンクからカムに変更したとはいえ、肝心な部分を忘れるとは思えません。

やはり、ペッターが設計したM1935A→P210まではバレルとフレームの衝突面を設けており、それを参考にした(と思われる)CZ75は何らかの理由で設けなかったと考えられます。ここで謎なのは、それは意図的に省いたのか?或いは「知らなかった」のか?もし前者なら、理由は何だったのでしょう?特別コストが掛かる難しい加工でもないですし、わざわざ強度を保つ重要個所を省く意図が分からない。

開発段階でCZがP210のロッキング部分を素直に踏襲していれば、75だろうが85だろうがクローンだろうが、スライドストップ軸が折れるトラブルなど最初から最後まで無かったでしょうに。たかひろ如きにダメ出しされる事も無く、トカゲの尻尾切りで85がハブられる事も(涙)。もしも、P210のロッキング部分を素直に踏襲したCZ75(85)と、従来通りのCZ75(85)が2丁あったら、(どちらもCZオリジナルで、バリューも同じとして)貴方はどちらを選びますか?信者の方々は意地でも後者を選ぶのかな?


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↑どうしてこうなったCZ!(AA略)。それにしても、P210カッコイイな!画像のP210は適当に縮尺したので、大きさは違うかもしれませんが、スリムで直線的で美しい!ロッキングも頑丈だ!(笑)


さて、ここまで調子よくペラ回しておいて、「実はP210もズッポヌケでした」なんて事になったら、死んだ親父に顔向けできないので(先々月、一周忌だった)、それをハッキリさせるためにも、P210を所有する方は是非私に2千ドルで売って・・・もとい、分解して確認してみて下さい。20年前に買っときゃよかったなぁ~・・・


―――――以下、更新記事―――――
では、今回頂いた画像をメール受信順に紹介します。ネットでも滅多に見られない貴重な画像ですよ~!

先ずはKさんから。
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↑スライドストップ軸付近はCZとソックリですが(CZが後発なのだが)、軸穴から後方の肉厚エリアが広く、私がパクリ画像で示した通り、内側に向けて出っ張りがあります。


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↑バレルを入れるとこんな感じ。それにしても、バレルの仕上げが丁寧で、目立つ切削痕など一つもありません。さすがはスイス製!


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↑写真上は閉鎖状態、下はティルトしたところで、バレルの段差とフレーム内側の出っ張りが見事に噛み合っています!つまり、CZのようなズッポヌケはしないと。私の記憶は間違っていませんでした!これで死んだ親父に顔向けできる!


続いては、Iさんに頂いた画像です。
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↑こちらもフレーム内側の出っ張りが鮮明に写っています。ついでに、SACM時代から続くトリガー・トレインの様子も良くわかりますね。ペッター・ピストルの香りがムンムンと伝わって来ます。


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↑これは前方から見た衝突部分の写真。ブルーが剥げて、衝突の強さを物語っております。衝突を受ける面積は十分で、以前チェックしたS&WのM59と同等ですね。こちらは鋼鉄フレームなので更に頑丈でしょう。


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↑私に代わって「恒例チェック」もやって頂きました。バレルを強くティルトさせても、スライドストップ軸に負担は掛かっていないとの事です。SACMでも同様でしたからね。ペッターをナメるんじゃねぇ!


さて、これでP210もSACM時代と同じ流れで、バレルとフレームの衝突ポイントは押さえていた事がハッキリしました。私が知る限り、この時代の1911を参考にした銃(9㎜パラ以上のクラス)で、バレルがズッポヌケる銃は見た事がありません。絶対無いと断言はできませんが、殆どはフレームと衝突するようにできています。それがブローニングの基本デザインであり、耐久性に優れ、尚且つ合理的だからです。

P210は素晴らしいですが、コスト低減とモダン化の波からP220に移行しました。P220もブローニングのティルトバレル・デザインを正しく踏襲した銃です。しかし値段は相変わらず強気だったので、米国向けの廉価版として(今や投げ売り)SPシリーズもデビューしました。デビューしたのですが・・・コレがズッポヌケなんですよ(笑)。ただ(SIGを擁護するわけではないが)、SPシリーズのスライドストップ軸が折れた話を私は聞いた事がありません。もし頻繁に折れるなら、これも欠陥認定ですけどね。私は平等だwww

私的に、ズッポヌケは間抜けなデザインとは思いますが、しかしそれで壊れないなら文句のつけようがありません(この辺は以前の記事でも申しましたが)。もしも、「当社の銃はスライド・ストップ軸を硬材クロスボルト並みに強化したので破損しません!」ってな能書きで、それが事実なら問題無いわけです。

しかし、CZは折れる話が広がりましたからね。火の無い所に煙は立ちません。私個人も何度か目にしていますし、当のメーカーが破損事例を認識し、1万6千発の使用限度(自称)に満たず破損する事例も認めています。ズッポヌケ・デザインで実際に壊れちまったら、これはもう欠陥認定せざるを得ません(笑)。

繰り返しになりますが、どうしてコウツキーはペッターの設計(ロッキング)を素直にコピーしなかったのでしょう?コウツキーは長物の設計経験は豊富でも、ピストルは少なく、ティルトバレル・ロッキングに関しては初だったのかも知れません。経験不足でノウハウが足りなかった事は十分考えられます。

今でこそ、1911デザインにおいて、バレルとフレームが直に衝突する事は「知ってて当たり前」なのですが、教えてもらわなければ気付きにくいポイントとも言えます。私も、渡米して1911のレースガンを作り始めてから初めて知った事です。皆さんはご存知でしたか?恐らく、知らなかった人が多いと思います。コウツキーも気付かなかったのかな~?


Iさん提供のオマケ画像(笑)
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↑Iさんはブレンテンも持っているそうで、コレクターですな!写真を提供下さった持ち主の前で言うのもアレですが、P210に比べて軸周辺の肉厚の貧弱な事(矢印)!しかも、右側にはトーション・バネが入るスリットまで切ってある。これじゃあ割れても仕方ありませんよ。バレルのカム・スロットも肉が薄くてヤバい感じです。現在は超高価なコレクター・アイテムなので(パーツも無いでしょうし)、実射は厳禁ですね。


そんなわけで、今回画像を下さったKさん、Iさん、そして以前メールで情報を下さったAさん、どうもありがとうございました。P210を末永く大事にしてあげてください。私はP210とは縁が無さそうなので、とりあえず、信者にパージされた可哀想なCZ85を立派に調教したいと思います(笑)。




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2018/10/27

CZ75(85)の欠陥-番外編3-

またもやタレコミ・メールが多数舞い込みましたwww

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↑私が「CZのスライドストップが破損するのは、バレルの後退荷重をスライドストップ軸の一点に集中させた構造欠陥によるものだ(概略。詳しくは過去記事参照)」と指摘したのに対し、2回目の反論が掲載されたとの事です。

前回に続き、また「よその銃もやってるから問題ないんだ!」ってな論調ならスルーするつもりでしたが、今回は何と「チキチキ!CZ社のプロダクト・マネージャーに直撃インタビュー!!」(ヒュー!ドンドン!パフパフ!)だそうで、それは興味深い!

んで、雑誌記者がマネージャーに「CZ75のスライド・ストップ軸が折れ易いと聞いたのだが本当か?」と単刀直入に質問したらしいのですが(スゴイなこの記者!なかなか聞き難い質問を)、その解答が・・・

「そうだよ」

ってオイ!マネージャーがそんな正直に言っちゃダメだろが!!俺が社長ならオマエはクビだよ!www

・・・と、まあ、記者さんのナイス質問によって、「CZ75(85だけに限らず)のスライドストップは折れ易い」と言う事実を、メーカー自ら認めたわけです。でもまあ、そんなのは皆知っている事ですからね。記事には「フランスでも知られた事実」と書いてあったみたいだし。


さて、ここまでは未だオードブルです。ここからまたスゴイ発言を敏腕記者さんは引き出してくれました!それはスライドストップを折れ易くした理由についてです(え?折れ易くするのに理由が要るのか?)そのワケとは・・・

(以下、概略を纏めてあります)
フレームのスペースが無いので負荷が掛かり易かったし(つまりフレームに負荷をかけると破損するって事)、スライドストップ軸を強化するとバレルが壊れる。だから、一番交換し易く安価なスライド・ストップ軸を壊れるようにした。


・・・脱力です。これは私も想像しなかったレベルの回答です。「語るに落ちる」ってやつでしょうか?つまり、バレルがショートリコイルする後退荷重をフレームで受けると、フレームが破損してしまうと。確かに、フレームの肉厚構成や熱処理などに失敗すると、クラックが入り易くなります。米国キャスピアン社、初期ロットのフレームがそれで、当時は回収騒ぎになりました。勿論、その後は対策されてクラックは入りません。普通の会社なら当然そうするでしょう。

しかし、CZ社はフレームやバレル側を対策せず、意図的にスライドストップ軸に力を集中させ、それが折れる構造にしたと。マジっすか?前代未聞の「ヒューズ付きコンバット・ピストル」?あはは!ハラ痛ぇ・・・

う~ん・・・でもこれはちょっと、簡単に鵜呑みにするわけには行かないですね。欠陥を通り越してスキャンダルじゃないですか(笑)。取材では、英語を日本語に直しているわけで、メーカーの説明が正確に伝わっていない可能性もあります。

私としては、単純に設計上のうっかりミスと思っていたのですけどね~・・・信じがたい話にガッカリです。メーカーでは「1万6千発の耐久性がある」としているそうですが、敏腕記者さんの「実際には1万6千発に満たずに破損する例もあるようだが?」との情け容赦ない質問には・・・

「そういった個体がある事も承知している」

正直だよ!アンタ正直すぎるよwww!別の意味で好感が持てましたね・・・CZ

メーカーの人が認めた通り、意図的に壊れ易く作ったパーツなど、実際は何時壊れるか分からないわけですよ。1万6千発かもしれないし、8千発かもしれないし、もしかしたら2千発?心配性の人は絶対に護身用には使えません。先程「ヒューズ付きピストル」と揶揄しましたが、電気ヒューズは定められた時点で確実に作動しますから、それと一緒にしたらヒューズに失礼ですね。


さて、そんなワケで、証言の保存的な意味でも今月号の月刊Gは買いですよ!もし、こんな検証記事を次回もやるなら、サブタイは是非とも「世界唯一!?ヒューズ付きのコンバット・オート!?」でお願いします。それにしても・・・記者さんGJだな。そんな情け容赦ない質問、俺でもようせんわ・・・つか、これ私の記事に対する反論にはなっていませんよね?俺の味方なのか?間違って敵に塩を送っちまった?なんて公正な出版社だ!



2018/09/16

CZ75(85)の欠陥-番外編2-

なんかまたCZ絡みのチンコロメールが来たんスけどwww

なんでも、雑誌の反論記事に新たな動きがあったそうで、メール主いわく「スルーしてください」との事ですが、昨今の日本の外交姿勢など見ると、「大人の対応」などと呑気な事をヌカしているうちに、妙な銅像が世界中に建てられるハメに陥ってしまったわけで、隣町(グレンデール)にも忌まわしいのが建っちゃいましたからね。私事であっても、やはり言うべきはキチンと言っておく必要があるかなと。

追記&訂正:雑誌の反論記事ではなく、某匿名掲示板ネタだそうで、お詫びして訂正します。今度は何処やねん!何処が燃えとんじゃい?火消しを急ぐんじゃ!皆の衆!www

さて、ざっと話は伺いましたが、先ずは私の意見の曲解について。「破損する銃=欠陥銃」とは私は申していませんよ。そんなこと言ったら、世界中の機械製品が欠陥に該当してしまう。「形あるものはいつか壊れる」のが真理ですからね。破損原因について以下が私的定義の一例。

A イレギュラー的な原因による破損→勃発的かつ単発的に発生した不良品など。どんな製品でも発生し得る。
B 想定外の使用・修理などによる破損→ユーザーの誤った用法、誤った修理など。
C 定められた(納得の行く)寿命による破損→納得の行かない寿命であれば、後述のDが疑われるw
D 設計(構造)の問題による破損→恒久的な問題。某トラック・メーカーのハブなどw

他にもあるかもしれませんが、とりあえず以上4つにおいて、私が欠陥(広辞苑では「欠けてたりないもの。不足。不備。欠点。」)とするのはDのみです。CZ75及び85もこれに該当すると言うのが私の意見。A・B・Cまで「欠陥」と言っているわけではありません。

んで、いくら個人的意見であっても、Dを主張するには、それなりに筋の通った理由(要因)の提示が必要です。よって、私はCZ75・85のスライド・ストップ軸が折れる問題を「設計(構造)上の欠陥」と主張する上で、「その原因はフレームとバレルのコンタクト・ポイントを設けず、スライド・ストップ軸に負荷が一点集中する点である(概要。詳しくは過去記事参照)」との要因を併せて提示したわけ。それが無ければ、単なる誹謗中傷になりかねませんからね。


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反論主が主張する「1911やハイパワーでも破損事例はある」と言う理論には、前述した「欠陥たる要因」が欠けています。添付画像を見ましたが、1911のランプド・バレルの派手なクラックや、リンク基部のクラック、ハイパワーのカム折れなど、これらの原因はAであるかもしれないし、Bであるかもしれないわけです。見た感じ、ランプド・バレルの派手なクラックなど、単にバレルがショートリコイルした衝撃で破損したとは、とても考え難いですからね。

1911やハイパワーの破損が、A・B・CでなくDであると主張するなら、その要因もセットにしなければ議論になりません。これを無視し、単に破損した事例を幾つか挙げて、CZの(私が主張する)欠陥事項と同じに扱うのは不適当です。もちろん、言論の自由は認めますが、説得力は無いですね。


あとね、「75と85を一緒にするな」的な主張ですが、それは酷い!銃に対する慈愛に満ち溢れたたかひろは頭に来ましたよ(笑)。間抜けな構造はどっちも一緒じゃねぇか!旗色悪くなったからって、小賢しくトカゲの尻尾切りしてんじゃねーよ!パージされた85の気持ちを少しでも考えた事あんのかよ!www
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↑「ありがとう!でもいいんです!私だけが悪いんです!お兄ちゃんを責めないで!」

おおお(号泣)!なんて健気で可哀想な85!薄情な信者共が切り捨てても、俺はオマエを最後まで見捨てないぞ!www



ええ話や・・・




2018/08/07

CZ75(85)の欠陥 -番外編-

日本の某銃雑誌にて、当ブログの記述(CZ75及び85における構造欠陥)に対して反論記事が出た事について、前回のカテゴリー記事ではその顛末を記しました。出版社側からの正式なアプローチは一切無かったため、当事者である筈の私が反論記事の内容を全く知らず、コメントやメールなどでその内容を知る事となりました。沢山の情報提供に感謝します。

頂戴したコメントを読みましたところ、多くの方々が雑誌の反論記事には物足りなさを感じている内容でした。前回の記事にて、CZ75(85)におけるスライドストップ及び周辺の破損事例を問題定義し、その原因について私なりの結論を示しました。雑誌記事には「その結論についての反論」を期待したわけですが、残念ながら記事は問題自体の否定に終始する内容でした。しかし、CZ75のスライドストップ軸が破損する事例は実際にあり、85に至ってはフレーム破損にまで至る例もあります。

記事では「他にも同様の銃はある」としていますが、10歩譲り、スライドストップ軸でバレルを止めたとしても、それで破損事例の無い銃であれば、「あまり感心しないデザイン」とは言われても「欠陥」の烙印までは押されないでしょう。しかしCZやそのクローンにはその事例があるわけで。また、「統計」にこだわっているようでしたが、人間の命を預かる道具として「〇千発に〇%の確率で壊れる」と分かったところで、大した意味は持たないと考えます。それがハッキリしたところで、そんな銃に命を託す気にはなれませんからね。原因の究明と解決策こそが重要であり、読者の方々も興味がある部分だと思います。他に(細かい点ですが)、SIG P320やFNハイパワーのクロスボルトは、スライドストップ軸とは異なる性質の物で同一視できません。

私見ですが、記事を書いたライター氏は、私が発した「欠陥」の言葉に心情的な反発を覚えたのだと想像します。確かにイメージは悪い言葉ですが、辞書で意味を調べれば分るとおり、「欠けて足りない事。不備な点」とあります。私は「スライドストップ軸破損の原因は、フレームとの衝突箇所が一切無い点だ」と結論付けたわけですから、それを表現するのに「欠陥」の言葉を用いる事は何ら不自然ではありません。単に悪意のある悪口と勘違いされては困ります。


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↑この本は2013年1月20日、編集部とライターの方々が私のガレージを訪ねて下さった時に頂いたものです。偶然にも表紙が75とブレンテンです。これを「皮肉にも・・・」と言ったら角が立つか?www

そう言えば、この出版社が旧日本軍小銃をムック本に纏めた時には、多くのコレクションを持つ博識の知人を紹介したり、ずいぶん協力したのになぁ・・・まあ、だから(忖度して)反論記事を書くなとは言いませんが(笑)。礼儀的に一言くらい事前連絡が欲しかったですね。当ブログ読者から(いきなり)教えてもらい、寝耳に水で恥をかきましたよ。ライターへの誘いを二度も断ったので恨んでるのか?いや~ん許して!


さて、ここで当ブログ読者の皆様にお願いがあります。
この話題についてのコメントを前記事で沢山頂き、マジで感謝しています。ですが、この件(雑誌の反論記事について)はもう終了としましょう。ここのコメント欄で記事を批判するのは、ライター氏の陰口を言い合ってるみたいで嫌じゃないですか(決してそうではないのだが)。雑誌を購読する皆様には、出版社に対して物申す権利がある筈です。どうか、雑誌への批判や要望などは編集部宛に進言してあげてください。

当ブログが間接的にでも雑誌の内容向上に繋がれば幸いです。




2018/08/01

CZ75(85)の欠陥 -番外編-

当ブログでネタにした「CZ75(85)の欠陥」シリーズですが、「日本の某銃雑誌にて、25番ブログへの反論記事が書かれています!」的なチンコロを、メールで何通か頂戴しました。あはは!ハラ痛ぇ・・・

読者の皆さん的には、私の反応にワクテカされるかもしれませんが、そもそも私はその記事を一切見ていないわけですから、現時点ではコメントのしようがありません。わざわざ本を買う気もありません(米国では入手困難)。当ブログが、どのように「イジられた」のか興味はありますが(笑)、まさか名指しではありませんよね?その場合、事前に連絡がある筈ですからね。恐らく、それとなく当サイトの記事を仄めかして反論した感じなのだと想像しますが、騒ぐほどの事では無いと思います。それで本の売り上げが少しでも上がるなら幸いです。


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↑他所様の反論は現時点で知りようがないので、今一度私からの見解を以下に纏めます。

先ず、CZ75及びそのクローンのスライドストップ軸が破損する事例は、様々なメディアで取り上げられています。私も実際に射撃場で目にしました。その頻度は兎も角、この点は事実です。85に至っては、軸を受けるフレーム部分にクラックが入る事例もあります。

このような事例は、例えばファクトリーで組まれた1911系やブローニング・ハイパワー等では目にしません。つまり、「他では煙も立たない問題が、CZ75(85)にはある」と言う事です。

ここまでは異論ありませんよね?事実なのですから。

では、上記を前提として問題定義すると、「スライド・ストップ軸のサイズや強度は他と同等なのに、何故CZ75(85)はスライドストップ軸(或いは受け軸)が破損するのか?原因は何なのか?」となります。

この点について考察した記録を、当ブログの記事としてアップした訳です(CZの自動拳銃カテゴリー過去記事を参照)。私なりに理論に筋道を通し、他の銃とも比較して慎重に考えたつもりです。結論として、「ブローニングが設計した銃、或いは多くの模倣品は、バレルの衝突点をフレームに設けているのに対し、CZはスライドストップ軸の一点に集中させる構造としてしまったから」これが先に定義した問題「スライド・ストップ軸のサイズや強度は他と同等なのに、何故CZ75(85)はスライドストップ軸(或いは受け軸)が破損するのか?原因は何なのか?」への私的回答です。


さて、これに反論されたとの事ですから、つまり上記以外の回答を雑誌側は主張するわけですね?これは興味があります。正直分からんwww!高卒・自衛官崩れの私には(先の回答が)限界です。てゆか、メールでチンコロする人は、その辺を詳しくレポートしてよ! 「記事をスキャンして添付しる」・・・とまでは言いませんが(笑)。


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↑話のついでに、一緒に写っているのは戦前のCZ Vz24(ヨゼフ・ニッケル作品)です。9㎜ショートでありながら、ロータリー・バレルのショートリコイルを採用した先進的な銃です。しかし失敗作と言っても過言ではない銃で、間もなくストレート・ブローバック化されました。細部の作りは良いのですが、今一歩詰めが甘かった感じです。

戦後、CZでは様々な自動拳銃が設計されますが、実はティルト・バレルのブローニングをベースとした設計は経験が殆どありません。52なんかローラーロッキングですからね。

これは私の主観ですが(また銃雑誌から反論されそうだがw)、CZのピストルはアイディアに溺れる作品が少なくありません。「策に溺れる」よりもっとネガティブな感じで、いたずらにアイディアを膨らませて収拾がつかなくなったり、「だから何?」って感じの作品が出来上がってしまったり。

何が言いたいか?つまり、目新しいアイディアを先行させるあまり、基本を蔑ろにする事が少なからずあったのでは・・・と。私が個人的にCZの自動拳銃を観察して感じた点です。CZ75も、ブローニング・デザインをベースにする事を意識し過ぎ、自尊心から独自のアイディアを盛り込んだまでは良いが、肝心の基本デザイン(バレルとフレームのコンタクト)を見失っていたのではと推察します。

トカレフのTT33やペッターの1935は、つまらないプライドを捨ててブローニングの基本デザインを忠実にコピーした。その点が幸いして、欠点を生み出す結果にはならなかった・・・と言うわけ。「下手の考え休むに似たり」って感じ?・・・これ以上書くとまた「叩き」に走りそうなので止めます(笑)。嫌、CZは好きなんですよ。欠点のある銃ほど可愛い!俺も欠点だらけなので(笑)。

閑話休題

さて、では今後もし雑誌の記事を目にする機会があれば、その感想を述べたいと思います。せっかく弄ってもらったのだから、一応の礼儀としてボールは投げ返しましょう。・・・でも、ガッカリする内容でなければ良いのですが・・・何か嫌な予感がするおwww