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2019/03/22

コルト・フルチェッカーにスピードローダーは?

先日修理したI(E)フレーム用フルチェッカー・ターゲット・グリップ(1stジェネレーション)ですが、このグリップでスピード・ローダーは使えるか?との疑問があったので試してみました。

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↑その前に、2ndジェネレーションのグリップではどうか?ご覧の通り、HKS製スピード・ローダーなら問題無く使えます。この後の3rdジェネレーション(パイソンでお馴染み)も、この部分は共通ですから大丈夫です。


では問題の1stジェネレーション(フルチェッカー)は・・・
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↑ダメだ!グリップ上部が当たって角度が付くので使えません。HKS製ローダーは小振りなので、それが当たってしまうなら他のメーカーでも恐らくダメでしょうね。つまり、パイソンの1stジェネレーションにスピード・ローダーは使えないわけです(例外はあるかも)。


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↑スピード・ローダーどころか、普通にエジェクトする際も一箇所引っ掛かります。つまり、シリンダーを回しながらエジェクトする必要があるわけ。勢い良く叩き出したらグリップに傷が付くかも?

そもそも、パイソンはターゲット用の性格が強い銃ですからね。開発当初は、コンバット的な事はあまり考慮していなかったのでしょう。とは言え、357マグナムを使うリボルバーは純粋なターゲット用には成り得ませんし、市場のライバルはS&WのM27やM19でしょうから、コンバット要素も考えざるを得なくなり、2ndでは方向修正したのだと思います。


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↑ちなみにマークⅢでは余裕のスペースで、これならサファリランドの大柄なローダーでも大丈夫でしょう。まあ、何せフレームが間延びしていますからね(笑)。妙なデザインが役に立ったわけです。災い転じて福留功男。(謎)


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↑そんなわけで、サービス・サイズになると、「もう何でも来い!」って感じの解放感です。


なんかもう一件、スターム・ルガーのハンマーについて疑問があるようなので、次回検証してみます。


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2019/03/20

コルト・フルチェッカー・グリップ

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イーベイでコルトIフレームのフルチェッカー・ターゲット・グリップを格安でゲット!値段にはワケがあり・・・


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↑このように両面一箇所が大きく欠けているのです。「修理の腕に自信のある方はどうぞ」って感じの品です。


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↑他には全くダメージが無く、チェッカリングも新品同様です。着色も殆ど無いので、もしかしたら工場で出た不良品だったのかな?


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↑さて、では体育学校ピストル射撃班直伝の肉盛りテクニックで補修しますか(笑)。写真左は、おが屑をふるいに掛けてパウダー状にしたものです。右は透明エポキシで、2時間硬化タイプです。


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↑まだちょっとユルイですね。もう少しおが屑を混ぜて、耳たぶくらいの柔らかさにします。


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↑マスキングテープで防波堤をつくって、一発で盛り付けます。


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↑カチカチに硬化したら、ガラス上にペーパーを置いて面出し。


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↑可能な限り境目を無くします。足付けが悪かったり、エポキシが完全硬化していないと、境目が現れてしまいます(そしたら一からやり直し)。


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↑フィラー(砥の粉)で細かい目地を埋めます。


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↑濃い目のオイルステインを塗り分け、木部とエポキシ部分の一体感を出すのがコツです。更に、質感の違いを誤魔化す為、最終的に分厚いウレタン・コーティングを施します。


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↑2000番で水研ぎし、コンパウンドで最終仕上げ。ウレタンを磨き落とさないよう、エッジには特に注意。


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↑完成!良い色合いになりました。


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↑よ~く見ると分かってしまいますが(笑)、言われなければ気付かないレベルです。


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↑裏側も欠けた部分は殆ど分かりません。


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↑シブイ!フル・チェッカーのオーバーサイズは、拗らせたコルト・マニアの憧れです(笑)。


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↑↓どうかな?
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↑ちょ~っと分かってしまうけど(笑)、まあ合格範囲でしょう。ちなみに、高級散弾銃に使用する大理石のような硬いウォルナットは、(美しい木目の反面)割れや欠けが多いので、同じ様な木目の楔を打ち込んで一体化させ、全く分からなく仕上げてしまいます。まさに職人技で、上には上がありますね。


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↑まあ、別に騙して売るわけではないので、私個人が満足するレベルなら良いのです(笑)。このグリップは程度極上なら200ドルくらいするので、(コレは63ドルで落札)納得の買い物でした。


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↑いいね~!フルチェッカー!このニギニギしさが堪りません。ですが、これで実際にマグナムを撃つと、親指と人差し指の間が擦れて痛いんですよね。実用性は最悪!なので、直ぐにメダリオンから上のチェッカーは無くなりました。このグリップは1955~1959までで、この1968年製トルーパーには年式違いですが、まあ細けぇ事ぁいいんだよ。


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↑しかしまあ、何でここまで徹底的にチェッカリングしようと考えましたかね?この辺が当時のコルトらしさで好きなんですよ。無駄なところに手を掛けると言うか。合理的なS&Wには無い魅力です。


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↑ホルスターに収まっても、グリップの主張がハンパないです!濃いなぁ~(笑)。私が知る限り、このグリップを再現したのはマルゴーのパイソンしか無かった気がする。中学生当時の私は、既にこのフルチェッカーに魅了されるほど拗らせていたので、わざわざ出来の悪いマルゴー・パイソンを(このグリップ目当てで)買いましたよ(笑)。


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↑ビフォー&アフター!上のグリップは年式的に正しいオリジナルで中期型。この後、メダリオンから下のチェッカリングになった「一般にお馴染みの仕様」となりました。


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↑ウレタンついでに、ローマンのサービス・サイズもゴージャスに塗装しました(写真下)。角の落ちたコンバット・タイプ(写真上)もカッコイイですが、やはりローマンと言えば下かな?


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↑ビバ!コルト!


2018/11/22

コルト・ローマン(その3)

2017年の焼き直し記事です。

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↑私はモデルガンを弄っていた子供の頃から、マークⅢにある違和感を覚えていました。トリガー・ガードの形状です。御覧のように、前方部分が垂れて後方部分が持ち上がっているのです。S&Wとは逆向きのシェイプです。

どちらの形状でも使用面での優劣はありませんが、個人的に、いや恐らく多くの人が感覚的にS&Wタイプの形状がシックリ来ると思います。マークⅢの形状は、なんかこう・・・だまし絵を見るような心地悪さを感じてしまいます。ぶっちゃけ、カッコ悪い。


フォトショで改造しましたw
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↑上はノーマル、下はトリガー・ガードを前後逆向きに変えたカスタム(笑)です。

下は違和感ねェ!www すげースッキリ腑に落ちるデザインです。まあ、つまらないデザインと言えないこともありませんが、しかし私がもしデザイナーなら、そんな冒険はしませんね(笑)。下案を採用するでしょう。

ちなみに後方が持ち上がった形状には一応理由があります。トリガーの円弧運動をトレースした結果、あのような形状になった訳です。つまり、トリガーの動きがS&Wやルガーなどと違うのです。この点は、モデルガンやエアガンなどでも検証できると思います。

2018年現在の声:サルベージ記事なので話が前後してしまったのですが、この件については過去記事で詳しく解説しています。


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↑軸(支点)とシアー接触面(作用点)を統一しての比較。ずいぶん違いますね。マークⅢのトリガー・ガードが妙な形状なのは以前述べましたが、こういった違いが元になってるんですね~


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↑マークⅢにはトリガーストップが装備されているんですが、知ってました?分かり難い場所にあるので、オーナーであっても存在を知らない場合が多そうです。


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↑この部分に当ってストップします。


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↑このように調整します。DAで連射する場合は殆ど関係ありませんが、SAで精密射撃する際は、ハンマーがリリースした後のトリガーの動きが着弾に影響する場合があります。それは個人の撃ち方によって差があるので、このアジャスターで自分好みのストップ位置に調整するのです。正直、普通の使用法をする限り必要性は薄いと思いますが、まあ、あって邪魔になる物でもないですからね。

ただ、このスクリューが緩くなると、発射の衝撃で勝手に締め込まれた状態になり、トリガーを引いてもハンマーが落ちない状況に陥る事が稀にあります。そのため、ロックタイトが塗布されたり、セルフロック構造になっている物が多いですが、あまり頻繁に回さない方が良いです。万が一を考えるシリアス・コンバット・シューターは、ネジを抜いてしまった方が無難かも?


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↑以前、私がケチをつけたトーション・スプリング(笑)。スプリングの名誉のために申せば、別にコレ自体に悪い点は無いのですよ。個人的に、何となく見た目が安っぽいので、高級銃に用いられたらガッカリするかなと。もしもパイソンのサイドプレートを開けた時、コイツが「コンニチワ」したらテンション下がるじゃないですか?(俺だけか?) ルガーやマークⅢなら許せます(笑)

くどいですが、性能には影響ありませんので。念のため。



2018/11/19

コルト・ローマン(その2)

2017年の焼き直し記事です。

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↑マークⅢのグリップ固定は、フレームから飛び出した2本の凸によって位置決めされます。上方の凸はサイドプレートのネジを兼ねているのが特徴的です。グリップを外した時に、「ネジが緩んで飛び出しているのか?」と焦ってしまいそうです。


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↑このようにスクリューは貫通して締め込まれているのですが、メイン・スプリングを間違って反転して組み込む事を防止する効果もあるかも?スプリング底部の板は、反転させても付いてしまうのです。まあ、ストラット角度の関係で作動はしませんけどね。スクリューがあれば一方にしか付かないので、「おかしいな~?」と悩む事も無いでしょう。


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↑イーベイで入手したサービスサイズ・グリップを付けてみたのですが・・・何じゃこりゃあ!?サービスサイズなのにオーバーサイズ?このグリップは間違いなくコルトのオリジナル新品なんですけどね。凄まじいハミ出しっぷりです。だらしない!ある意味マークⅢっぽくてアリかも?


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↑これがそのまま商品になるとは思えません。ファクトリーで調整して出荷していたのかな?このグリップはまっさらの新品との事だったので、銃に装着される前の未調整グリップであるとか?しかし、もしそうなら無駄な手間ですよね。グリップの加工くらい、一発で決めてもらわないと。はてさて、真相やいかに?


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↑という訳で、削って調整しました。


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↑さて、一悶着ありましたが、どうでしょう?モデルガンで慣れ親しんだ4インチはコレですよね。でも、やっぱ格好はオーバーサイズの方が良いかな?


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↑昭和の刑事ドラマに出て来そうなスタイルだ(笑)。

握り心地は悪くありません。手の小さな日本人なら、こっちの方がシックリ来るかも?ただ、マグナムは強烈なリコイルを受けなければならないので、実際に撃ってみないと分からないんですよね。逆に、必ずしもオーバーサイズが快適という事もありません。ポリスポジティブなんかは、オーバーサイズで撃った方が手が痛くなったし(笑)。個人差もありますからね。


では、引き続きコーマンのお味見をします。
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↑恒例のトリガープル・チェックです。(グリップが元に戻ってるwww)


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↑構図的にモリサマー虐待っぽくなってしまいましたが、他意はありません。


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↑結果、4.5㎏で動き始め、5.5㎏でリリースされました。数値的にも重いですが、感覚的には更に重く、過去にチェックした中で一番重く感じます。トリガーの動きに対してハンマーの動く比率が高く、「グニョ~ン・・・バチン!」って感じ。シャキシャキ感(クイック感)に乏しいんですよね。

まあ、私の主観をいくら述べても具体性が無いので測定を進めましょう。


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↑ではハンマーのテンションはどうか?


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↑3ポンド(1360ℊ)でした。ルガーよりも弱いのに・・・ちなみにシングルのプルは4.2ポンド(1905ℊ)と、これも僅かですが他より重いですね。

では過去の表に加えてみましょう。
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↑マークⅢはハンマー・テンションの割に、トリガーはDAもSAも重いですね。これはハッキリ言って技術力の差と言って良いでしょう。数値的には僅かな差に見えますが、感覚的にも明らかに違います。マークⅢの後にルガーを引くと「ルガーはちょっと軽くて引き易いな」と感じ、マークⅢの後に旧DAを引くと「旧アクションは軽いけど粘っこいな」と感じ、マークⅢの後にM586を引くと「気の毒過ぎてとてもツッコめねェよ・・・」と感じます。

先にも述べましたが、数値も然ることながら、トリガートリップとハンマー駆動の比率から起こる妙な間延び感(?)もフィーリングの悪化に拍車をかけています。強いて、強いて擁護するならば、ハンマー・テンションを十分に確保した為に、旧アクションのように弾薬によっては不発が発生する(打撃力不足により、硬いプライマーでは発火しない)と言った致命的な欠点は無くなりました。

・・・なんかもうフルボッコですが(笑)、ではフォローのため次に良い事を記します。


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↑シリンダー・ストップ(部品名ボルト)の位置に注目。旧アクションでは右寄りに付いており(ルガーも同様)、シリンダーの肉厚確保には有利ですが(シリンダーのノッチが肉薄部分と重ならないので)、トリガーを遊び分引いた時に、ノッチが外れて勝手にシリンダーが回ってしまう事があるのです。


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↑マークⅢではシリンダー・ストップが真ん中にあり、尚且つトリガーを遊び分引いた程度ではシリンダー・ストップが作動しないので、勝手にシリンダーが回る事はありません。シリンダー回転の確実感は、旧アクションは勿論のこと、ルガーよりもカッチリしています。

しかし、シリンダーの肉薄部分とノッチが被るので、チャンバーの強度的には(厳密には)不利です。この点はS&WのM19も同様ですが、マークⅢの場合シリンダーの肉厚は全体に十分設けてあるので、ノッチの肉薄部分が実際に弱点になることは無いと思います。机上論ってやつですね。結論として、シリンダーの確実な作動性に於いて、マークⅢはトップレベル(S&Wと同等)です。


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↑シリンダー・ギャップは0.007ですが、ゲージがキツく、実際は0.0065くらいですね。結構タイトです。


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↑フォーシング・コーン付き出し部分の肉厚は1.7㎜と、旧アクション(パイソン等)と同じです。M586(1.8㎜)やセキュリティ・シックス(2㎜)よりは薄いですが、M19(弱点部分で1.2㎜)よりは厚く、必要にして十分と言えます。


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↑シリンダー長は40.4㎜ですが、カウンターボアの張り出し分1㎜を差し引くと39.4㎜となり、これも旧アクションと同じです。この辺のサイズは旧アクションからの引き継ぎという事なんでしょうね。


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↑シリンダー径は39.4㎜でした。旧アクションでは39.2㎜だったので、若干大きいか?誤差の範囲か?


つづく



2018/11/18

コルト・ローマン(その1)

2017年の焼き直し記事です。

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↑ローマンの書類手続きを済ませました。日曜日にこの銃を発見して速攻で手付金をブチ込んで押さえておいたのですが、翌日店に行くと、「おまえが手付けを払って帰った直ぐ後に、『あのローマンは売れたのか?』と言う客が来て、スゲー悔しがっていたよ。電話番号を教えてくれと頼まれて断ったけど、交渉してみるか?」と訊かれましたが0.1秒で断って無慈悲に手続き開始(笑)。

気持ちはわかるよ・・・www 箱入りで新品同様のカウンターボアーM66・・・発見した次の日行ったら売れていた。今でもあの悔しさは忘れない。

2018年現在の声:来週はノーダッシュM66のピックアップだ!雪辱は晴らしたぞ!www


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↑599ドルってのは全米規模で見ると割高なんだけど、この手の銃が品薄のカリフォルニアでは仕方ありません。程度は良いので納得です。2インチのカウンターボアを探してると言うと、「無いよな~・・・見つけても高いよ」と分かりきった回答。MGCのモデルガンであれほど慣れ親しんだ銃が、こんなに入手困難だとは。

タグに「シングルアクション」と記載されていますが、カリフォルニアの決まりでDA機能を殺さないと、古いDAリボルバーは販売できないらしい。今年入手した骨董リボルバーも全て同様です。この銃砲店の場合、取り外したパーツは付属するので、購入後に元に戻すのは簡単です。


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↑「コルト・ローマン」・・・略してコーマン!先週から温めていた下ネタです。本日晴れてお披露目となりました。その是非はともかく、ローマンを無事ピックアップしました。

極太のバレルによって、4インチでありながら6インチ並みの重量です。贅肉を拒否して虚弱体質となったストイックなM19とは対照的に、必要以上の無駄肉をたっぷり蓄え、だらしないスタイルを隠そうともしない堂々たる威厳は、デブ専には堪らない魅力と言えるでしょう。

アイマスで例えるなら三村かな子でしょうか。(←かな子はデブじゃねぇ!ぽっちゃりだ!!)
すみません。失言でした。ローマンもぽっちゃりです。決してデブではありません。だらしないけど・・・w


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↑子供の頃はローマンと言えば2インチで、4インチの魅力が分かりませんでした。しかし、酸いも甘いも噛み分けるオッサンとなった今は「むしろ4インチ」って感じでウェルカムです。スクウェアバットのスタンダードサイズ・グリップも良いですが(それも既にイーベイで入手済み)、写真のラウンドバットのターゲット(オーバー)サイズも似合いますね。


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↑例の事情によって(面倒なのでもう説明は省略w)、先ずは分解してDAシアーを組み込みます。恒例の儀式です。


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↑なんかこう・・・何とも言えない造形です(笑)。ピンを用いずに保持するDAシアーは斬新とも言えますが。この写真で既に想像できると思いますが、S&W的な2段階保持のDAではありません。ルガーは意外にも2段階でしたけどね。コルトは頑なに拒否!


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↑ジェリービーンズみたいなシアーだなwww


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↑ああもう!なんかまたケチばかり付ける事になってしまいそうだ・・・(笑)。まあ別にこれで問題は無いのでしょうが、なんか安っぽいプレスパーツ。MGCのモデルガンの方がガッチリしてて格好良いですよね。

シリンダー・ハンドは旧DAのように爪が二段構えではありません。シリンダー回転は根本的に見直されているので、DAにしろSAにしろ、ハンマーが落ちる前にシリンダーはロックされます。いわゆる「チチバン」ってやつです。なので、パイソンなどでよく言われる「トリガーを引き切った後にも、ハンドがシリンダーを回そうとするので(シリンダーの)ガタが無い」と言う事はありません。

つまり、シリンダー回転に関しては旧DAの欠点を明らかに解消しているわけです。上記の「トリガーを~」ってのは、私が考える所では欠点ですからね。


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↑パーツの擦れた跡が殆ど無い新品同様です。オイルも切れた状態だったので塗油しました。トランスファー・バーを用いたシンプルな構造なので、メカの動きは一目瞭然。旧DAのような複雑で繊細な動きは無く、摩耗などによるトラブルは起こり難いでしょう。ですが、メカマニア的にはちょっと寂しいですね。個人的には、あの複雑な旧DAを改良してS&Wに対抗して欲しかったですが、やっぱ無理だったんだろうな~


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↑角型のスプリングが面白い!ラッチは差し込んであるだけで、ガタガタのグラグラです。ですが、連動するピンによってシリンダーは固定されるので問題ありません。コルトは(旧DAでも)一本の太いピンだけでシリンダーを固定しますが、意外にもピッタリと保持し、クレーン側でもガタはありません。この辺の加工精度は素晴らしいですね。


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↑殆どのスイングアウトDAリボルバーは、ハンマーの状態とシリンダーの開閉には安全機構が備わっています。つまり、ハンマーをコックした状態ではスイングアウトしたり、スイングアウトしたシリンダーを閉じたりはできません。暴発の危険性があるからです。

S&Wの場合、スイングアウトした状態ではハンマーをコックできませんが、コルトは可能です。ですがハンマーがコックされている状態ではシリンダーを閉じる事ができなくなります。これも暴発の危険性を回避するためです。

さて、今回このマークⅢでその検証を行ったのです。シリンダーをスイングアウトし、ハンマーをコックし(S&Wでは出来ないが、コルトは出来る)、その状態ではシリンダーを閉じようとしても・・・
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・フリーズしたorz
シリンダーが銃に半分入った状態で固まってしまいました(写真↑)www


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↑シリンダーはこの状態で押し込むことも出すことも出来なくなり、ハンマーを落とすことは出来ましたが、トリガーが戻らなくなってしまいました。ニッチもサッチもどーにもブルドック状態「ワン!」です。


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↑ハンドがラチェットに噛み込んでしまっています。

結局サイドプレートを外して解決しましたが、これはヤバイですね。まあ、結果的にハンマーをコックした状態でシリンダーは戻らないわけで、暴発防止の観点からは目的達成されてはいますが(笑)、その結果、銃は使用不能になってしまいます。実戦ならば致命的です。

結論として、マークⅢはシリンダーをスイングアウトした状態でハンマーをコックしてはいけません!さらに、その状態でシリンダーを銃に戻すことは厳禁です。もし友人の銃を見せてもらった時にそれをやってしまったら、険悪な空気になってしまうでしょう(笑)。「あーっ!オメー壊したなー!」「ちがうよー!シリンダーを戻そうとしただけだよー!」みたいな?喧嘩しちゃダメ!

まあ今回は機能の点検と言う目的で行いましたが、そもそも、どんなDAリボルバーでもスイングアウト状態でハンマーをコックする事はNGです。その必要性もありません。銃に詳しい皆さんは、そんな事をしてはいけません。

万人向けに各社は安全対策しているわけですが・・・それにしてもコレ↑は無ぇよなwww ああマークⅢ!


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↑気を取り直し・・・昔ながらの素晴らしい刻印!最近はS&Wでもコスト削減の為、スタンプで打ったままの状態(周囲に盛り上がりがある)ですからね。レーザーで焼いた刻印(?)とか。まあ、製造に手間の掛かるリボルバーでは仕方ない事なのですが。

ちなみに、スイングアウト・リボルバーを製造する手間ってのは、オートマチックなんかより遥かに掛かります。例えばヨークやサイド・プレートとフレームの合わせ目などは、元折れ式散弾銃レベルの工作精度を要求されますからね。他の面でコストダウンしないと、とんでもない値段になってしまうのです。


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↑かつてのロイヤルブルーとは行きませんが、古き良き時代の名残を感じるブルーイングです。最近の銃では拝めませんからね。


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↑手抜きカウンターボア?(笑) まあ、これはこれで面白い!


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↑旧DAのグリップもそうですが、コルトのターゲット・グリップは前後に太い感じを受けます。日本人の手には大き過ぎるかな~?S&Wのは根本(中指の辺り)が絞られているので、円柱を握ってる感じ。コルトは前後に平べったく、大福餅を握ってる感じです。・・・分かるかな~?(笑) エアガンやモデルガンでも実感できると思います。

つづく