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2018/09/15

仄暗い水の底にあるポンプ交換

2017年の焼き直し記事です。

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↑GT750のウォーターポンプから水漏れが発生しました。ほんの少しなので無視しようかとも思いましたが、オイルと混ざってギアでも損傷したら大事なので交換しましょう!・・・などと当たり前の判断をしたところで、何せ旧車なのでパーツが問題です。交換したくとも新品パーツが無いので話にならないのが常です。


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↑しかし!スズキは結構パーツがあるんですよ!メーカーでは製造をしていませんが、イーベイでは様々なパーツが未だ流通しています。恐らく、ディーラーで大量にストックしたパーツが流れて来ているのかと。写真のポンプもイーベイで落札しましたが(即決168ドル)、何人かの売主が居り、各自ストックを幾つか持ち、値段も168~200ドルとリーズナブルです。他にもピストンやリングなどの大物から、細かい純正ネジなども出回っています。まあ、いずれは無くなってしまうでしょうから、金があれば買っておいたほうが良いです。

ちなみに、カワサキの旧車もファンが多いので中古やリプロなど豊富です。ヤマハの2ストは販売数が多いので、中古パーツが豊富です。最悪なのがホンダで、入手困難の極みです。最近ホンダでは需要の多い旧車パーツの再生産を始めたようですが、焼け石に水って感じじゃないかな?速攻でプレミア価格で転売されそう(笑)。


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↑後述しますが、ポンプのシール(外側のOリングではなく、内部のシャフトのシール)不良の場合、漏れた水がクランク・ケースに流れ込まないよう、ドレーンを通じて外部に排出されます。これはスズキ以外でも、殆どのウォーター・ポンプ(4輪含む)に共通です。このシールがダメになった場合、外側のパッキンやガスケットを換えても解決しません。GT750の場合、シャフト・シールだけの交換はできず(不可能ではないが)、アッセンブリー交換となるので高くつくのです。


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↑矢印が前述したドレーンです。穴は内部のホースを通じてポンプ横に繋がっており、シールから漏れてしまった水が排出されます。この部分からオイル混じりの水がポタポタ落ちていたら、「ハウジングのパッキン不良か?」などと希望的観測をせず、素直にポンプ交換する事をお勧めします。


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↑では交換開始!インペラーを留めているスナップリングを外し・・・(ここまでは誰でもできるが)


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↑やっぱりな・・・固着して簡単には抜けないんですよ。スライディング・ハンマーでもビクともしません。あまりガンガンやって、アルミのインペラーを割ってしまっては間抜けなので、無理せず中断。


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↑お約束のヒートガン。10分ほど当ててガンガンに熱します。


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↑取れました。


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↑本体のスナップ・リングを外し、いよいよポンプを抜きます。インペラーで手こずったので、かなりビビっています。取れるかな・・・


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↑シャフトにスナップリング(再利用しない棄てリング)を付けて滑り止めとし、パイプ用のバイス・グリップでガッチリ挾み、プライ・バーで両側(写真ではカメラを持っているので一方だけだが)をコジります。クランクケースを変形させないよう、支点に木片を挟んだ方が良いですが、とりあえず御機嫌伺いのつもりで軽くコジッたら・・・

何と、一発でスンナリ抜けました(ラッキー!)。恐らく、このバイクは新車の時からキチンと管理されていたのだと思います。放置されて水が干からびてしまったような個体の場合、アルミが腐食して固着し、恐ろしく苦労すると思います。歴代オーナー達に感謝!


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↑ズボっと抜けました。快感!


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↑パッと見は問題無さそうでしたが、シャフトがガタガタになっていました。このくらいダメージが無いと、168ドルも払った甲斐がありませんからね。


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↑休憩がてらにガスケットをゆっくり自作しましたのぜ。穴はパンチでゆっくり開けますのぜ。


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↑矢印が前述したドレーンです。シールから水が漏れた場合、ベアリングやクランクケースに溢れないよう、この穴からケース外に排出するわけ。ポンプの穴をケースの穴と合致させる必要があるので、凸凹で位置決めされます(円内)。この凸凹はポンプを入れる際に見えなくなってしまうので、マジックで下部までマーキング(線)を付けます。


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↑矢印がケース側の凸です。これが先のポンプの凹と合致するわけ。ポンプを入れる際に見えなくなってしまうので、マジックで印を付けておきます(赤三角)。


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↑シリコン潤滑剤をたっぷり塗って、ズッポリ挿入されました。スナップリングで固定して終了。インペラーも元通りに組みます。


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↑このネジは締め過ぎに注意。ネジ山を崩したら、場所が場所だけに大仕事となります。冒頭で「ドレーンから水漏れしたら、希望的観測をせずにポンプを交換・・・」と申しましたが、現実逃避してネジをギューギューに増し締めするなど厳禁です。泣きっ面に蜂となりかねません。


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↑新しいクーラントを入れ、圧力テスト(専用テスターにて)して終了。エキゾーストを外したついでに、ここから下回りのクリーンナップに突入します。最近買ったバイク・スタンド大活躍ですね。コレが無きゃ今回の作業はできませんでしたよ。






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