FC2ブログ
2021/02/26

カルカノTSMカービンがまたも玉砕

022521a.jpg
↑折れていたファイアリングピンを溶接修理したカルカノTSMカービンですが(ボルトアクション・カテゴリー過去記事参照)、今回はリベンジ射撃です。溶接したピンは簡単には折れませんから、勝利は確定したようなモンです。楽勝!ハイパードール。あのアニメ好きでしたw


022521b.jpg
↑ところで、この銃をM91/28と呼ぶことに異議を唱えるマニアがいます(呼称厨じゃなく)。曰く、M91/28はライフル・グレネード発射装置を備えたモデルの名前で、写真の銃はM91TSM(トルッペ・スペシアリ・モデル1891モデフィケート)であると。これには私も同意で、この銃は本来のM1891を切り詰めてカービン化した改造モデルなので、TSMが正しいと思います。

話のついでに、改造カービンにも2種類あり、初期に作られた単に切り詰めたモデルはM91/24です。バレルとフォアアームを切り詰めただけなので、リア・サイトが元のM1891と同じロング・レンジ用なのです。さすがにコレはマズイので、リア・サイトをショート・レンジ用にセッティングし直した物が、写真のTSMで、M91/24とはリア・サイトの長さが違うので見分けが簡単です。

そしてカービン専用モデルとしてイチから作られたのがM91/TSで(なので改造/モデファイを指すMが無い)、これはアッパー・バンド(銃剣がロックされる部分)が延長された強化版となります。アッパー・バンドが後ろに伸びているので見分けは簡単です。

つまり
M91/24→リア・サイトがM1891のままで長い。
M91TSM→リア・サイトをカービン専用にした。
M91TS→フロント・バンドを延長・強化した。
M91/28→ライフル・グレネード発射装置付き。

って感じです。陽気なイタリア人がノリで乱発してくれたので、後のマニアが呼称で苦労する事になります(笑)。マンマ・ミーア!


022521c.jpg
↑6.5×52mmカルカノ弾です。左はオリジナル弾薬で、右はガンショーで買った弾薬(無印品)。クリップは軍用オリジナルか不明ですが、M1891用です。


022521d.jpg
↑ブレットのシーティングに強烈なプレス痕があります(笑)。6.5mmは細長く突き出たブレットなので、緩み易かったのですかね。


022521e.jpg
↑クリップは上下共通で、どちら側からも装填可能です。米軍のM1ライフルと同じですが、カルカノはシングル・カラム6連、M1はダブル・カラム8連です。


022521f.jpg
↑装填はスムーズで、「ガコッ」と入ります。マウザーなどのバラで入れるタイプは「ガララララ」ですから、カルカノのほうが再装填には有利かな?


022521g.jpg
↑抜弾も簡単で、①弾薬を上から少し押し、②トリガー・ガード内前方のボタンを押すと、「ボン」と飛び出します。6発装填状態なら纏まって取り出せますし、それ以下なら取り出した時にバラけます。


カルカノの特徴である、空クリップ排除。
022521h.jpg
↑最終弾がクリップから抜かれると、クリップは支えを失って落下します。マガジン・フォロワーがテンションを掛けているのは、あくまでも弾薬であって側のクリップではないのです。なので弾薬が無くなれば、クリップはフォロワーの脇をすり抜けて落ちると。

弾薬装填時にクリップをロックしていたトリガー・ガード内のボタンですが、これはクリップを上方にロックする役割はしますが、下方にロックする役割はないので(ワンウェイ)、空クリップの落下を阻害しません。

クリップの落下は引力によるものなので、銃が逆さになっていたり、横になっていると排除されません。銃を正立させれば落ちますが、それが出来ない状況でも(どんな状況?)次のクリップを入れれば押し出されます。


022521i.jpg
↑リコイルは激軽です。三八式式騎兵銃より弱いかな?しかし、ガンショーで買ったこの弾薬には後で疑問符が付きます。


022521j.jpg
↑カービン専用のリア・サイトになったTSMですが、Vノッチが大きく大雑把なので精密射撃には全く不向きです。アサルト・ライフルのゴースト・リング・サイトのオープン版みたいな感じです。近距離での速射には向くでしょうが、100mでのグルーピング・テストには向かないので、今回は射距離50mとしました。


ああ!ついにトラブルの時!
022521k.jpg
↑ボルト・ハンドルがこれ以上起きない!張り付きです。薬莢が何らかの異常圧力でチャンバーに張り付いてしまう現象です。高威力のマグナム・ライフルなどでは結構多いトラブルですが、軍用小銃では稀ですね。ってゆか何かの異常です。


022521l.jpg
↑ボルトが開かない事にはどうにも先に進めないので、テーブルに当てて強引に開放します。強靭なワンピース・ボルト・ハンドルなので、レミントンM700のようにハンドルが剥がれる(ロウ付けなので)心配はありません。

余談ですが、ボルト・アクション・ライフルはハンドルを起こすと、レシーバーの傾斜にハンドルが当たるカム作用によって、ボルトが強制的に数ミリ後退させられます(コックオン・オープニングでもクロージングでも同じ)。その理由が、今回のような張り付いたケースを抜くためなのです。以前の鉄炮談義で、この後退時にファイアリングピンが何割かコッキングされる旨を説明しましたが、それは副次的な作用であって、本来の目的はコレです。


ああ!最悪の事態にwww
022521m.jpg
↑ロッキングは解除されましたが、後退したのはボルトだけ。つまり・・・


てへぺろwww
022521n.jpg
↑あ~あ・・・全然「楽勝!ハイパードール」じゃねーよwww

ミュウとマイカは兎も角、エキストラクターが滑ってしまうくらいなので、かなり強烈に張り付いてしまったと思われ。そもそもケースが張り付くということは腔圧が高いわけで、そんな弾薬で射撃を続けるのは良くありません。

前述しましたが、現代のマグナム・ライフルなどでは軽度の張り付きが常態化する場合もあり、エキストラクターの丈夫さがことさら重要視されます。ウィンチェスターM70がモデル・チェンジした際(ポスト64年)、マウザー式の大型エキストラクターを普通の可動式に改めたので、M70愛好家は落胆しましたし、レミントンM700のCリング型エキストラクター&ロウ付けボルト・ハンドルも老齢ハンターに嫌われる要因となっております。(個人的にはポスト64M70もレミントンM700も必要十分とは思うが)

そんなわけで、古くからのハンターは大型のマウザー式を好む傾向にあります。確かにあのタイプは頑丈&強力で、エキストラクターが滑ったり壊れたりする前に、真鍮のケース・リムが引き千切れます(試したことある)。今回のようにケースがチャンバーに張り付て残ると、射撃を中断せざるを得ないので、ハンターがエキストラクターの信頼性に拘る気持ちも良くわかります。


話を戻し・・・
022521o.jpg
↑結局5発しか撃てませんでした(空ケース1個は銃の中)。上段右の一発はプライマーだけで発火テストした物です。他4発の内、シルバーのプライマーは発火テスト後にCCI製プライマーを入れ直し、元のパウダーとブレットをセットし直した物です。これは立射で射撃した撮影に使いました。そしてゴールドのプライマー下弾左がテーブルで撃っている撮影。右の2個とチャンバー内の1個がグルーピング・テストで撃った物です。合計5発。

写真の4発(&チャンバーに残った1個)は、いずれもプライマーがフラット現象になり、ゴールドのは打撃痕周囲が圧力で盛り上がっています。ガンショーで買った袋入無銘弾薬なので、何処製のプライマーか不明ですが、シルバーのCCIより随分柔らかそうです。

そして、下弾左の一発はフラット化が然程でもありません。つまり、圧力にバラつきがあると言うことですね。危険領域というわけではありませんが、もう完全にこの弾薬が信頼できなくなりました。全弾バラしてIMR4064あたりとCCIライフル・プライマーで作り直しましょう。或いは信頼できるファクトリー・アモを買うか。


022521p.jpg
↑エキストラクターは破損ではなく、スリップしただけでした。これは不幸中の幸いですね。修理したファイアリングピンが虚しく佇みます。


022521q.jpg
↑銃に付属するさくじょうでケースを叩き出そうかとも思いましたが、こういう時は無理せず撤退するのが吉です。

さて、ここでまたカルカノを擁護するわけではありませんが、今回のトラブルは銃でなく弾薬にありそうです。張り付いたケースを抜いて、全体を観察しないと何とも言えませんけどね。


022521r.jpg
↑3発のグルーピング・テスト(笑)。50mでコレじゃあお粗末ですね。サイトのVノッチが大きすぎる点を差し引いても良くありません。この銃はゲイン・ツイスト・ライフリング(ライフリングのツイストがチャンバー付近では緩く、マズルに向かうに連れ急になる)のバレルを切り詰めて改造したカービンなので、精度に期待するのは酷かもしれません。


022521s.jpg
↑二度目の敗北・・・
次回、ガレージに戻ってケースを叩き出します(笑)。

つづく

:ツイッターもどき:
北海道の保守団体が百年記念塔撤去の反対運動やってるのか。俺もなんか具体的な行動を起こさなきゃだめだな。故郷が壊されていくのを見るのは辛い。帰国したほうがいいのかな~?アリゾナに土地買っちまったしな~www
関連記事
スポンサーサイト