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2018/08/18

チキチキ! コルト対S&W ダブル・アクション対決!

2017年の焼き直し記事です。

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↑チキチキ! コルト対S&W ダブル・アクション対決ゥ~!ヒュー!ドンドン!パフパフ!
・・・まあ、勝負は見えてますけどね。一応やるよ。ちなみにコルトは旧ダブル・アクション(マークⅢ以降ではない)のトルーパー、S&WはM586ね。

以下の数値は私所有の個体で、尚且つアバウトなバネばかり測定なので目安として考えて下さい。ですが、「重い・軽い」の全体傾向は一般的大多数に該当します。つまり、「数値はアバウトだけど、全体にこのような傾向にある」って事です。


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↑コルト旧DAの引き初め。ここは軽いんですよ。2㎏弱でハンマーが動き出します。ここだけ印象に残って「噂されるほど重くない」と判断するのは早とちりです。


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↑トリガーを引くほどに重くなり、最終的に4㎏少々でリリースしました。バネの特性を考えれば極自然な事ですが、射撃する場合はハンマーが落ちる寸前の狙い込み時にテンションが頂点に達するので、トリガー・コントロールが困難です。一気に引き切る場合でも、「軽い→重い」の変化が急激なのでギクシャクした感じを受けます。


次はS&Wです!
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↑S&Wの引き初め。いきなり4㎏の力を掛けないと動き出しません。


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↑しかし、最初の4㎏が最後まで一定してハンマーが落ちます。最初に「グッ」と力を入れる必要はありますが、そのまま最後まで引き切れるので、ハンマーが落ちる寸前の狙い込み時に余裕が出来てコントロールし易いです。一気に引き切る場合も、最初と最後の重さが同じだと、後半では「スーッ」と軽くなるような錯覚を受け、結果的に極めてスムーズに引き切れます。

「でも、結果的に数値は4㎏で同じじゃないか!感じ方の違いは個人差でしょ」

・・・と、健気にコルト擁護する人の気持ちを尊重したいのは山々ですが・・・では今からトドメを刺します。


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↑ハンマーに与えられるメイン・スプリングのテンションですが、コルトは引き初めからリリースまで2ポンド(907ℊ)です。(コルトに限らず、ハンマーのテンションが終始一定なメカニズムは、当ブログ常連さんならご承知と思います)。

この907ℊと言うテンションは、プライマーを発火させる最低限の打撃力です。例えばCCIのマグナム用プライマー(マグナム用はスタンダードより硬く、更にCCIブランドは全体に硬め)では不発を起こす確率が上がると思います。通常はそのような弾薬にも対応するため、余裕のある強めのテンションを与えるのが常です。


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↑S&Wのテンションは3ポンド(1360ℊ)です。前述した「余裕のある強めのテンションを与えるのが常」の結果が、この数値だと。つまり、本日最初に行った両者のトリガー・プル(数値)は公平な比較とは言えないわけです。フィーリングの点を考慮しなかったとしても、コルトの反則負けですwww


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↑では、S&Wのメイン・スプリング・テンションをコルトと同じ2ポンドまで下げて再勝負です。ちなみに、S&Wのメイン・スプリングはストレイン・スクリュー(写真)によって強弱を調整できますが、基本的に一杯に締め込んだ状態がデフォルトです。緩めるとトリガーは軽くなりますが、打撃力低下は不発に繋がるので自己責任です。


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↑引き初めから引き終わりまで3.6㎏に落ちました。最初に説明した「一定のトリガー・プルによる引き易さ」も加えると、コルトとは比べ物にならない軽快なトリガーになりました。

そんなわけで・・・S&Wの圧勝です。コルトが可哀想なくらい圧勝です。パイソン・ファンの銃雑誌ライターが反論記事を書くんじゃないかと不安になるくらいの圧勝ですwww


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↑S&Wに限らず、多くの銃のメイン・スプリングは余裕を持った作用範囲でスプリングを設定します。つまり、プリ・ロード(予め掛けるテンション)を十分にとり、ハンマーがフル・コックになってもスプリングは完全に圧縮され切ったりはしません。写真をご覧の通り、スプリングの動きが緩やかで、フル・コック状態(写真右)でもスプリングには未だ余裕があります。


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↑翻り、コルトでは・・・(←もうやめて!とっくにコルトのライフはゼロよ!!)

矢印部分にはフレームがあるので、強度上スペースはここまでです。そして写真右側ではスプリングが一杯まで圧縮されています。上のS&Wの写真と比較して、余裕の違いは一目瞭然です。改良は不可能では無いと思いますが、「やらなかった」だけでしょう。マークⅢへの移行でもS&Wの良い点は取り入れず、上回る事はおろか、並ぶ事すらできませんでした。挙句の果てに、リブ付きの派手なバレルをネジ込んだ”虚飾の迷銃”となって終了です。最近、性懲りもなく復活したようですが、私は個人的に何一つ期待しておりません。

ああ、スッキリした!こんな私が言うのもナンですが、S&WよりコルトDAの方が好きです。欠点だらけなので、サディスティックにならないとやってられんのですよ。


コルトのリベンジ?シングル・アクション対決!
ダブル・アクション対決ではボロ負けだったコルト旧ダブル・アクションですが、ではSA(シングル・アクション)ではどうか?パイソンなどは、「SAではS&Wに勝る」などと言われているようですが、本当なのか?それとも、またフルボッコに虐められてしまうのか?嫌、別に私は虐めていませんけどね。虐めてるかな?虐めたくなるんですよねwww
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↑先ずは思わせぶりにM586から測定。勿論、ストレイン・スクリューは目一杯締め込んであります。写真はハンマーが落ちた時点の目盛りで、結果は3-7/8ポンド(約1758ℊ)でした。まあ、S&Wリボルバーとしては極一般的な数値です。キレの良さは競技用として通用するくらいシャープで、ズルズルした感じは一切ありません。この辺は一般的なオートマチックのトリガーより優れていますね。1911のレースガンなどでも、ここまでキレを良くするには高度なチューンナップを要します。


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↑この銃は一見コンバット・マスターピースですが、元はターゲット・マスターピースで、CP(センターファイア・ピストル)競技に使っていた物です。なのでトリガーチューンを施しています。結果は2ポンド(約907ℊ)!・・・ってルール違反じゃん(ルールでは3ポンド→1360ℊ以上)!


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↑では注目のコルト!

ギャー!何と1-3/4ポンド(約794ℊ)!驚異的な軽さで、キレもS&Wと同じくらいシャープです。見た感じ、特に人の手が入った(チューンされた)様子はないのでノーマルと思います。以前、オフィサーズ・モデルを持っていましたが、それも同じくらい軽かったです。当サイト武器庫のM1917では3ポンドでした。全体的に見て、コルト旧アクションのSAプルは軽めと言えます。

おっと!ここでS&W勢から物言いが付きました!「コルトはメイン・スプリングが弱いのでフェアな勝負じゃない!」確かにその通りです。なのでM586のストレイン・スクリューを緩めて同じテンションにして再測定したところ、2.5ポンドでした。軽くはなりましたがコルトには及ばず。ですが、コルトでのトリガープルの軽さはメイン・スプリングの弱さが一因である事は確かです。

更にS&Wからの執拗な物言い!「数値での敗北は認めるが、2ポンド以下のプルは実用銃として現実的じゃない!」・・・なるほど。確かに2ポンド以下ってのは、一般拳銃としては少し危険なレベルです。競技用並ですからね。命中率は上がるでしょうが、取り扱いには注意が必要です。

また、S&Wの場合はストレイン・スクリューによってトリガー・プルをある程度調節できます。この辺が、ターゲット・マスターピースがCP競技に多く用いられる理由の一つでしょう。規定の1360ℊ付近での微調整が利くわけです。日本の警察や自衛隊でもCP競技用として使っており(今はもう現役を退いたのかな?)、国民体育大会で実物を見た人も多いでしょう。

審判の私としては考えるところですが、数値の勝負としてはコルトの勝ちです!

・・・だが、ちょっと待って欲しい。(←朝日新聞?)

良く考えたら・・・結果的に今回の数値(794ℊ)では競技銃失格だな。だってルール違反だもの(笑)。先述の通り、CP競技のルールでは1360ℊです。この銃がオフィサーズ・マッチの22LR仕様だったとして、SP(スタンダード及びスポーツ・ピストル)は1000ℊが下限ですからね。1000ℊ以下のプルが適合するのは、エア・ピストル(500ℊ)とフリー・ピストル(制限なし)だけです。

・・・これじゃあ軽過ぎだよ!「過ぎたるは及ばざるが如し」と言う事で、やっぱS&Wの勝ち!(まさかの逆転判決www)


まあ、最初から予想は出来ていましたが、そんな結果でした(SA対決はどんでん返しだったが)。老婆心ながら、同志コルトDAマニアにおかれましては、S&Wマニアとの真っ向勝負は避けるのが賢明。フルボッコにされんのがオチです。なのでエキセントリックな方向に誘導し、自分でも「?」と思う程の主観的理屈を豪語し、最後は相手を憐れむような目で見ながら「君にはわかるまい」と呟き、勝負そのものを空虚な感じに持って行って逃げるのがコツです。




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