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2020/06/01

フォードF150 リア・アクスルをチェック

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↑先週砂漠まで走ったF150ですが、引き続きチェックします。古い車なので、自分の目で確かめるまで何一つ信用できません。


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↑先ずは事故車チェック(買う前に既に確認したのだが)。フレームやオプションのトーイング・パッケージにも、追突の跡はありません。以前フロントも確認しましたが、前後共に事故歴は無いようです。


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↑フロントはマウントとキャリパーを一体で外しましたが、リアのマウントはバック・プレートと一体なので、素直にキャリパーだけ外します。このネジは10㎜なんですよね。最近のアメ車はメトリック・ツールを使うようにはなりましたが、10だの11だの15だの節操がありません。慣れるまで一苦労します。


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↑パッドは未だ大丈夫ですね。


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↑3/8ソケットでオイルの入り口プラグを外します。


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↑プラグは磁石になっているのですが、鉄粉の付着が多過ぎですね。なんか・・・嫌な予感がする(笑)。


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↑スパイダーをチェックするので、プロペラ・シャフトを外します。外す前にポジションを3ヶ所マークして、同じ状態に戻せるようにします。


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↑このネジは12㎜だったよwww まったく無節操な・・・


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↑トランス・ミッション側を抜きます。車種によってはオイルが流れ出るので、下にドリップ・パンを置くのを忘れずに。


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↑埃が入らないようカバーをします。


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↑デフ・カバーのボルトにはタグが付いています。


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↑上段は型式かな?今回の作業にはあまり関係ないですね。下段の 55 は最終ギア比が3.55:1を表します。真ん中の 88 はリングギアの径が8.8インチである事を表します。次の 1 は2001年製造を表し、残りの L06 は製造工場だったかな?ギア比とリングギア径(デフ全体のタイプを表す)が重要な情報ですね。


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↑もう一つは一目瞭然で、入れるオイルを指定してあります。親切ですね。


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↑だばぁ・・・


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↑御開帳~!


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↑下に溜まったオイルを掻き出します。恐れていた「金属破片」は無かったので一安心。


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↑特に異常摩耗や表面剥離もなく、アタリも普通でバックラッシュも正常範囲。あの鉄粉は何だったのだろう?アクスル・ベアリングか?そう言えば、走行時の微かなゴーゴー音はフロント・ホイール・ベアリングを換えても未だ残っていたっけ・・・


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↑DANA60などもそうですが、この手のアクスル・シャフトを抜くには、先ず赤円のネジを外します。

すると、ネジと一体になったピンが抜け・・・
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↑ ! ぎゃ~!折れてる!途中からピン折れてるし・・・



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↑本来は、このように長いピンが̬デフ・ピニオンのシャフトに刺さって押さえているのです。ピンだけなら磁石で抜けば簡単ですが、ネジ山も少し残って折れているので(ネジ部から折れてる)、こうなるとリバース・ドリル(左回転で切れる)で穴を開け、エキストラクターを打ち込んで逆回しに抜くしかありません。しかし、そう簡単に抜けるか?

そもそも何で折れたんだろう?この分解整備は数え切れないくらい行いましたが(仕事で)、こんな事例は初めてですよ。


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↑ドリルが入るような場所ではないので、ピンバイスに取り付けて延長しました。これで何とかストレートにアプローチできますが・・・


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↑このネジは硬く焼き入れしてあるので、簡単にはドリルが入りません。センターを出すのも至難の業です。四苦八苦していたら、リバース・ドリルを一本折ってしまいました。ヤバい・・・心も折れそう。

「先にリング・ギアとデフ・ギアを丸ごと外して作業すれば楽では?」などと言わないでください。アクスル・シャフトが左右から嵌っているので外れるわけがありません。折れたネジピンを抜かない事には一切先には進めないのです。


ゴッド・ブレスト・俺
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↑数時間かけて何とか抜けました。いや~・・・久々に往生しましたね。屋根の錆穴の件と言い、なかなか楽しませてくれるファッキン・ジャンクです(笑)。ちなみに、このピンネジは純正が10ドルくらいで買えますが、また折れると嫌なのでカスタム・メーカーのヘビーデューティをオーダーしました。


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↑無事にシャフトが抜けました(圧入ではないのでスルリと抜ける)。ネジが折れたのは、このシャフトがガタガタだったからでは?とも思ったのですが、特に異常はありませんでしたね。


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↑アクスル・シャフト端にCリングが嵌っているのが分かると思います(矢印)。Cリングはデフ・ピニオンの窪みに嵌っているので通常は外れませんが、先程のピニオン・シャフトを抜く事によって、アクスル・シャフトが内部に押し込めるようになり、するとCリングが外せるのです。


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↑先ずアクスル・シャフトを内部に向かって押し込み(矢印1)、Cリングがギアの窪みから飛び出したら突き押して外します(矢印2)。

「折れたネジピンを抜いてシャフトを外さないと一切先に進めない」と前述しましたが、お分かり頂けたと思います。合理的で良く出来たメカだと思っていましたが、ネジピン折れは想定外だったな・・・


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↑無事に外れたアクスル・シャフトです。矢印間にアクスル・ベアリングが当たって回転します。つまり、車軸がベアリング・レースを兼ねているわけ。なので、ベアリングがダメになると矢印部分もダメージを被り、シャフト一本交換する羽目になります。左側シャフト(写真)は問題ありませんね。


右側シャフトは・・・
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↑あはは!旋盤で削ったみたいな綺麗な段差がwww これは完全アウトです。うわ~・・・シャフト交換かよ。100ドルの大出費だ。まあ、10万マイル以上走ったトラックなら十分あり得るトラブルですね。日本でこの手の車を買う際は、初期整備費に50万円くらい(修理工場に頼んだと想定)は考えておいた方が良いでしょう。


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↑不思議とベアリング側は損傷無しです。シャフトが不良品(熱処理不良)だったのかな~?フォードの品質管理はアテになりませんからね。最近はパーツを世界中に外注してるし(まあ、それはフォード以外も同じだが)。もしかして中華シャフト?www


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↑損傷は無くても、勿論交換します(左右)。ローラーを外してレースをプーラーで叩き抜きます。


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↑鉄粉混じりのオイルを拭って、今日の作業は終了。


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↑パーツが来るまで「つっぺかって」おきます。(なぜそこだけ北海道弁)


追記
暴動が始まったようですが、92年ので慣れているので平気です。そのために砂漠でヒャッハー・リハーサルしたわけですからね。来んなら来いや。オマエが俺を1回殺す間に、俺はオマエを3回殺してやる。てゆか、今回のはファッキン中華が裏で糸引いてるよな(笑)。頑張れトランプ!パンダに押され気味だぞwww

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