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2018/12/08

ダッジ・ダートに異常発生!

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↑前回、トヨタ・トラックのマスターシリンダーを交換したと思ったら、今度はダートの後輪から異音が発生!車やバイクのトラブルって連鎖しますよね。


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↑リア・アクスルは様々なタイプがあり、分解方法もそれぞれですが、比較的ライトデューティなダート(7-1/4アクスル)は、ベアリング・カラーとリテーナーでアクスル・シャフトを保持するタイプです(後述)。この場合、リテーナーの固定ナット4個を外し、写真のようにスライディング・ハンマーでシャフトを叩き抜きます。


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↑なんかスゲー錆てるんスけど・・・www


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↑いえ~い!良い感じで終わっております。このベアリングはグリース封入型で外部から潤滑はされません。他のヘビーデューティ仕様(例えば9.25アクスル)のように、デフオイルが横に流れてきてベアリングを潤滑するような事はなく、ベアリング内のグリースが切れたら終わりなのです。


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↑このように、オイルシールがベアリングより奥にあるのです。なので、デフ・オイルはベアリングには流れないと。ハウジング側も錆で汚れていますが、摩耗した様子はないので安心しました。ベアリングはここにピッタリ嵌って、リテーナーの4本のナットで留まっているのです。


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↑ベアリングをシャフトから外すには、先ず強固に嵌ったカラーを削って割ります。言うまでも無く、再利用はできません。通常、この車用のベアリングを買うとカラーも付属するので、それと交換するわけ。


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↑カラーが外れました。これを(割らずに)ベアリングと一緒にプレスで抜くのは難しいです。それほど強固に嵌っています。何故かと言うと、シャフトが抜けないように保持しているのは、このカラーだからです。もしもカラーが緩かったら、走行中に後輪がシャフトごと抜けてしまいます。それは怖い!


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↑カラーを外したら、次はベアリングをプレスで抜きます。これも結構固いですよ~!


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↑良い交換タイミングでしたね。内部は荒れてゴロゴロしています。これ以上無理して走ると、グリースが完全にドライになって焼き付きます。ベアリングが焼き付くとアウターごと回ってしまい、するとアクスル・ホーシング側が摩耗して大変な出費となります(アクスル・ホーシング総交換)。異常を察知したら早めに修理する事が肝心ですね。


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↑アメ車のパーツなんか(アメリカなので)ゴロゴロしていると思ったら、さすがに50年以上前のパーツは入手困難でした。なんとか一個づつイーベイで発見してゲットしましたが、一個40ドル前後もしました。両方とも当時の純正パーツですが(箱がボロボロw)、製造時期の違いからグリース・シール形状が異なりますね。前述のとおり、カラーはセットで付属します。


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↑先にリテーナーを入れるのを忘れずに!!ベアリング&カラー圧入後にリテーナー入れ忘れに気付くと、嘔吐するほどの自己嫌悪に陥るので注意(笑)。リテーナーのガスケットは新たに自作しました。


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↑今度は逆側にプレスしてベアリングを圧入します。シャフトの段差にベアリングが接触したら完了です。


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↑お次はカラーです。これはベアリング以上にタイトに嵌ります。


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↑ギチチチ・・・ベアリングに接触したら圧入完了!


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↑バッチリです!う~ん・・・気持ちいい!


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↑このように、ベアリング自体はAのリテーナーによって抜ける事はありません。そして、シャフトはBのカラーによって抜け止めとなっているのです。ベアリングの圧入も抜け止めにはなっていますが、メインはこのカラーです。カラーが緩かったら、シャフトがタイヤと一緒に抜ける恐れがあるわけ。

ダッジバン等ヘビーデューティの場合、デフ側のC型キーによってシャフトが留まっていたりしますが、当時の大衆車の多くは、このようにカラーの圧入で保持されています。なのでカラーの再利用は厳禁です。


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↑アクスル・ハウジング側も奇麗に掃除して受け入れ準備完了!内部のシールは新品パーツが無かったので交換しませんでした。ここまで流れてくるデフ・オイルは僅かですし、もしシールを超えてもリテーナーのパッキンで止まるので大丈夫です。


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↑合体!


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↑リテーナーのナットは、このようにハブに開いた穴にソケットを通して回します。インパクトを使えば簡単ですが、スレッドがファインなのでネジ山を壊さないよう、トルク管理を万全に。


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↑ブレーキを組み直して完成!反対側も同様に交換して作業完了です。


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↑う~ん・・・シルキー・ドライブ!(笑)


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↑この車には購入時から牽引フックが付いていたのですが、前オーナーは小型トレーラーでも引っ張っていたのでしょう。だからベアリングの寿命が早まったのかも?まあ、私が購入してから砂漠への往復400㎞を繰り返し、既に1万マイル以上走ったので納得です。

そんなわけで、まだまだ現役の1963年式ダッジ・ダート!次の砂漠も頼むぞ!

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